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志向性 :心の哲学

志向性 :心の哲学

志向性 :心の哲学

作家
ジョン・R. サール
John R. Searle
坂本百大
出版社
誠信書房
発売日
1997-10-20
ISBN
9784414120523
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志向性 :心の哲学 / 感想・レビュー

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borisbear

4章「志向的因果」が特に良い。ヒューム的法則性因果概念は知覚/行為因果の延長上に位置付けることでよく理解できる。因果関係にせよ帰納可能性にせよ、一般的な「ある程度信頼可能な規則性の存在」は、世界の中の物事を理解したり適切に行動したりしようとする努力自体の前提であって、それ自体真偽を検討可能な命題ではない。一般に多くの動物の適応や学習についての前提条件であり、因果経験が組み込みの感受性としてあっても不思議でない。サールの叙述は緻密かつ親切で、「バスケットにシュートを試みる」など具体例もいい。

2018/06/05

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