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かなしみの向こう側

かなしみの向こう側

かなしみの向こう側

作家
高佐一慈
出版社
ステキブックス
発売日
2022-03-03
ISBN
9784434300783
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かなしみの向こう側 / 感想・レビュー

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kou

お笑いコンビ「THE GEESE」の高佐さんが書いた短編集。どの話も、独特の世界観で描かれており面白かった。表題作の「かなしみの向こう側」は読んでいて、ちょっとゾワゾワした。「玉依存」はスマホ中毒者への警鐘なのかな?次は長編も読んでみたい。

2022/05/29

きたさん

狂気と紙一重の優しさやその逆やその両方を描き、それでいて純粋に面白いTHE GEESEのコントが好きです。決して笑いを誘うような作品ではないものの、独特の設定や空気感で書かれたこの短編集は、高佐さんだからこそ書けた世界なのだろうなぁとしみじみ思う。設定のせいなのか、ショートショートを読んでいるような感覚に何度か陥ったのがとても印象に残りました。

2022/06/20

Eiki Natori

まさに日常を舞台にしながら、非日常に引き摺り込むTHE GEESEのコント的な、お笑いの要素は全くないけど、その世界観満載の小説の短編集。予想していたけど、文才がすごい。しかも内容が深くて考えさせられる。某芥川賞受賞したような、いくつかの小説よりも、こちらの本の完成度が高い。 バカリズムのように、ドラマの原作と脚本を手掛けても、絶対に面白いものが作れると思った。 個人的には「玉依存」の話が最も印象的。社会を大いに皮肉っていてよかった。 今年のKOK優勝を願うばかり。

2022/03/22

RONALDO9

2022年64冊目。 世にも奇妙な物語感があって面白かったかです。 また、高佐さんの世界観や観点が良く 読んでて興味深かったです。 ネタもそうですが、想像力すごいな! って思いました。

2022/08/22

二瓶くん

以前に読んだ彼のエッセイで十分に晒されていた、「現実の変な部分を文字で炙り出す」そんな能力がかなり発揮されていた。現実が超現実を内包する理由が明かされることもなく、混沌としていく現実を包み込むこともなく、全ての物語が矛盾を放置して、急に終了する。 その意味では今作は、彼にとって小説の練習に過ぎないものだったのかもしれない。そんなただの文体練習であるとしても、まぁまぁ読み応えのある小説だった。物語の主人公から彼の芳香を感じたので、やはり自伝的なものの書き方が上手だと確信。

2023/06/11

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