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且坐喫茶

且坐喫茶

且坐喫茶

作家
いしいしんじ
出版社
淡交社
発売日
2015-10-07
ISBN
9784473040510
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ジャンル

且坐喫茶 / 感想・レビュー

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そうたそ@吉

★★★☆☆ いしいしんじさんの様々な場所での茶道の体験を一冊にまとめたもの。エッセイという体裁こそとられているものの、茶道という文化そのもの、茶室という空間、茶道に臨む上でのいしいさん自身の心情等、様々なものの描かれ方に、いしいさんらしい言葉選びの味わいが感じられ、そういう面ではエッセイを読んでいるというよりも、むしろいしいさんの小説世界に飛び込んでいるかのような感覚であった。茶道に触れる機会なんて今までなかったし、これからもまずない気はするのだが、読んだこの瞬間だけはやはり茶道に興味を持ってしまう。

2016/05/23

ほっしー

著者が亡き茶道の師匠へ向けて書いた随筆集。書名の“且座喫茶”とはしばらく座ってお茶でも飲もうよという意味。著者が赴いた茶会での出来事が淡々と綴られているおり、全体的にゆっくりとした時間が流れていた。「お茶とは、旅ではないか」という一文が印象的だった。余計なことは考えずにただお茶のことだけを考える時間を持ってみたいなあ。いつか茶会に行ってみよう。「お茶って、わかりません。でもね、そこがいいのよ。わからないから、たのしいんじゃない」

2018/03/16

スイ

「真剣ですよ、いしいさん、真剣よ。あいまいに生きていて、いったい、なにがおもしろいもんですか」 作家のいしいしんじさんが、幾つかのお茶席について書いた随筆集。 茶道を文章で書けるんだ!というのにまず驚く。 平易な言葉、しかしとても新鮮な世界を見た。 胸に染み入る文章だった。 何を見ても、何を感じても、いしいさんの心は亡くなった茶道の先生に還っていく。 あるいは、先生の周囲を回り続ける衛星のようでもある。 茶道だけでなく、人が人を思うことや、生と死を静かに突きつけて来るような本だった。

2018/05/09

Sakura

同じお茶に関する本とは言え、「日々是好日」とはまた全然違って、厳粛で静謐な雰囲気。こういうのがお茶の世界とイメージする人多いんだろうなあ、実際はそうとも限らないんですけどね・・・。作者のお茶に対する真摯な姿勢は素晴らしいです。

2018/10/19

あゆみ

‪素直な強さをもって生きる「茶の人」、耳にはあらゆる音楽が聴こえ、目にはあらゆる色彩が映る。無知な人間にはある種「崇高」で近寄り難くも思える「茶」を、身近に見つけ続けるいしいさんの姿と言葉に、とても静かに心打たれました。本当にうつくしいもの。本当においしいもの。その本当をきちんと心に映せること。目の前のことをただひとつずつ大切にしてゆくことに、どれだけ私が憧れているか。私の周りにも、と思うとなぜか清々しい気持ちになる。生と死の切実な味が確かに茶碗の中にある。その緑色を覗きこみたいと思いました。

2019/11/10

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