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芦屋山手 お道具迎賓館

芦屋山手 お道具迎賓館

芦屋山手 お道具迎賓館

作家
高殿円
出版社
淡交社
発売日
2022-11-30
ISBN
9784473045270
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芦屋山手 お道具迎賓館 / 感想・レビュー

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Ikutan

これはまた、変わった切り口ですね。芦屋山手の『三条の迎賓館』の主人である先生は庭いじりをして『白天目』の茶碗を見付ける。この『白天目』の付喪神のシロさんを主人公に、先生や様々なお道具たちの付喪神、更に護法童子が交流しちゃうという不思議な設定。本能寺の変で焼失したと言われている『白天目』。記憶を失ったシロさんが、お道具たちの付喪神から話を聞きながら、お茶道具の歴史や本能寺の変の背景を紐解いていく。お茶に纏わる言葉が色々出てきて楽しい。サクサク読めます。画像でお道具を検索しつつ、遥かな歴史に思いを馳せた。

2023/02/08

真理そら

確かに骨董ファンタジーだけれど高殿作品らしく芦屋の歴史紹介などもある。本能寺で焼失したと言われている茶道具の名品が実は残っていて、それぞれが付喪神として当時の記憶もあるという設定で光秀はなぜ信長を討ったのか、信長とはどういう人物だったのかを茶飲み話的に(茶道具だけに)語るという趣向も楽しい。山芦屋の古い館に住む「先生」と先生が愛用している白天目の付喪神シロさん(本能寺から芦屋にたどり着いた記憶が欠けている)の日常もホンワカしているし、付録の人物紹介や登場お道具紹介のイラストもきれいで楽しめた。

2023/07/25

星群

〝茶道具なんだから、茶々をいれるのは当然だろ〟〝そりゃあお茶の道具が集まれば、そこは茶番ですから〟〝よっ、お茶目さん〟お茶だらけな、ほのぼのファンタジー。『誰も知らない織田信長をお茶道具さんたちは知っていたのです』って帯にあって惹かれたんだけど、結局の所具体的な信長エピソードは見当たらなくて、それがちょっと残念な所ではあるけど、今はもう現存してない茶道具さん達がきゃぴきゃぴと同窓会をしている様を想像するのは、やっぱり和みました。

2023/07/06

りー☆ 低浮上気味

国宝級の茶碗や茶壺などの付喪神たちが、自分たちの来し方や持ち主(歴史上の人物)について語り合う7つのお話。推測の域を出ないものの「本能寺の変」の成り行きを喋り合う様はとても面白かったです。古くは平安時代から、お道具たちは気の遠くなるような年月を経て多くの人の手にわたり愛でられ寄り添ってきたのですね。実際は消失してしまったものばかりですが、現存していたら本当に語り合っていたかも…と想像をかきたてられました。

2023/01/24

えみちゃん

大好きな高殿さんの最新刊です♫本能寺の変で焼失されたとされている「白天目茶碗」(シロさん)が神戸山芦屋にある古い館の庭で発見される!がっ、自分?がなぜ割れずに残ったのか?なぜ芦屋に埋まっていたのか?来歴が思い出せない。シロさんの記憶を探ることで本能寺の変の真相に挑んでいくワケですが・・。いやいやまず設定がおもしろいです。なんせ主人公?が白天目の付喪神のため、話を聞く相手というのもみな揃って国宝級の器ばかり。無邪気でおしゃべり。それでいて話に登場するのは歴史の教科書に登場する武将ばかり。お道具たちを

2023/01/07

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