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哲学と宗教全史

哲学と宗教全史

哲学と宗教全史

作家
出口治明
出版社
ダイヤモンド社
発売日
2019-08-08
ISBN
9784478101872
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哲学と宗教全史 / 感想・レビュー

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のっち♬

哲学や宗教をに関する歴史的背景、人物、影響、書籍などの概要を体系的に語る。プラトン、マルクス、ヘーゲル、カントなどは著者のルーツなだけに存在感が大きめ。枝分かれと統合を繰り返す哲学とお互いにイメージを貸し借りしながら発展してきた宗教。誕生や発展に多くの類似があったり、同じ頃に同じような考え方をする人が出てくる点などは歴史の不思議なダイナミズムを感じさせる。現代ではその役割は自然科学にとって代わられつつあるが、人間の中身は未だ多くが未知。それだけ未来へのヒントを思索の歴史の中に見出す機会も残されているのだ。

2021/07/15

ひろき@巨人の肩

哲学と宗教の関連性を考えさせられる哲学書。人間が存在する限り哲学は普遍。古代では、哲学が支配者層の啓蒙書、宗教は社会統治手段として発展。一神教の租ゾロアスター教と輪廻転生のバラモン教が重大発明。中世は宗教全盛期。商人ムハンマドのイスラム教の完成度は高い。近代は自然科学と資本主義を基に哲学が発展。デカルトの「我思う、故に我あり」から主体的な意識が注目されヒューマニズム全盛へ。現代は人間が生命科学と哲学で研究される時代。特に無意識が脳科学と構造主義言語学により深掘りされる。現代人の生き方としては仏教が注目。

2021/01/15

徒花

おもしろかった。いちおうアラブやアジアの話も入っているけれど、基本的には西洋の哲学と宗教を時系列に沿って総論的にまとめた一冊。さすが、まとめ方ぎうまくて、分厚いけれどとても読みやすい。たまーに入る著者の関西弁のツッコミがよいアクセント。個人的には、とくに終盤部分の構造主義の解説あたりがたいへんためになった。いまいちわからなかった構造主義の哲学のなかにおける位置づけみたいなものが理解できたような気がする。

2021/09/28

まさにい

司馬さんが亡くなって以来、専門分野の言葉を一般人に説明できる人がいなくなっていた。最近、磯田さん等が出てきたが、出口さんもその一人。平易な言葉で書いてあって判り易い。が、ここに書いてあることを能動的に受け入れると痛い目にあう可能性もあると思う。この本を機会に、参考文献を紐解き自分の考えをまとめる作業が必要になってくると思う。まさに哲学と宗教の全史入門というところだろう。個人的には、ホッブス、ロック、ルソーの記述は僕の考えと違っていてた。

2020/01/25

十川×三(とがわばつぞう)

面白い!コピー文句「100年残る一冊」は嘘ではなかった!ぶ厚い本だが、読みやすくサクサク読める。出口先生凄い。▼哲学と宗教を歴史背景と絡ませて、古代から順に解説。まさに私が求めていた本。以前から知りたかった事も網羅されててスッキリ。付箋だらけ。あとがきも熱い。▼「ツァラトゥストラ」って「ゾロアスター」の独語だったとは!

2020/07/04

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