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不良少女入門―ぼくの愛した少女

不良少女入門―ぼくの愛した少女

不良少女入門―ぼくの愛した少女

作家
寺山修司
出版社
大和書房
発売日
2004-03-01
ISBN
9784479391081
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不良少女入門―ぼくの愛した少女 / 感想・レビュー

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風眠

戦前・戦中、名を残した女優とか、芸妓とか、娼婦とかって、なんと言うか独特の美しさがある。美しさそのものの質が違うというか、壮絶な感じがするというか、これはきっと長生きできないだろうな、という感じの美しさ。そこには、死とか、叶わぬ想いとか、激しさとか、刹那とか、破滅しそうなくらいに苦しいけれど美しい世界があるように思える。寺山修司は、そんな女の人たちの少女の部分を、詩の中でコミカルにポップに描く。そしてほんの少しの哀しさを残した、あやうさの匙加減が絶妙な随筆集。美輪明宏の解説がまた、知的で端正で素晴らしい!

2013/05/13

不在証明

「浪曲 新宿お七」―八百屋お七の起こした放火の背景にある恋物語には人を惹きつけるものがある。《火事がふたりをむすんでくれた、あの日、あの夜のいとおしさ! 東京中が燃えたなら、きっと二人はまた逢える! 同じ焔で身を焼いて、はたせぬ恋の、ちぎりあい。》年表のような文字の羅列ではなくこうして語り(短編小説のように読める)で知ることで、より一層切なさが増す。夢の中でならあなたに会えるから、毎日眠りにつくのです、的な。

2017/09/29

秋良

途中まで読んでしばらく置いてしまったので、前の方の内容が頭から抜けて惜しいことした。母親との関係、子供の頃の孤独感が創作の根底にあるように見える。女性や娼婦への眼差しにも。さよならだけが人生だ、という言葉は口の中で転がしたくなる。

2018/06/16

遠藤三春

不良少女をモチーフとした詩やエッセイ。詩のほうは相変わらず言葉選びやリズムなんかが素敵です。世を捻た少女たちの美しく哀しみを誘うような、またはいたずらっ子のような姿。ルパンの戯曲よかった。

2012/07/04

いちの

読んだ本に登録するのが申し訳ないくらい、理解できてない気がします。映画が知らないものばかりで……。「ヒロイン登場」のあたりは分かる人も出てきて面白かったです。「さよならだけが人生だ」と「さよならだけが人生ならば」の対比が素敵でした。

2013/09/16

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