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SF少女マンガ全史 ――昭和黄金期を中心に (筑摩選書 0276)

SF少女マンガ全史 ――昭和黄金期を中心に (筑摩選書 0276)

SF少女マンガ全史 ――昭和黄金期を中心に (筑摩選書 0276)

作家
長山靖生
出版社
筑摩書房
発売日
2024-03-15
ISBN
9784480017949
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SF少女マンガ全史 ――昭和黄金期を中心に (筑摩選書 0276) / 感想・レビュー

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パトラッシュ

少女マンガも結構読んできたので、覚えのある作品が次々出てくる。あの作者のこの作品は当時どんな意味があったのかとか、忘れていた絵やストーリーを思い出した。男性編集者が支配する雑誌でSFを描くのに苦労した事情は今では信じられないが、そんな揺籃期の女性たちの奮闘あればこそ夢と想像力に満ちた作品が生まれたのだ。「女はかくあるべき」との思い込みの壁が最初に撤廃された世界で、萩尾望都が最高の形を完成させたと見るのは疑問なしとしないが、膨大な作品群を読み込んで全貌を理解する補助線を提示した著者力量は見事としか言えない。

2024/04/10

阿部義彦

著者は私と一つ違い、その少女漫画への入り込み様は降参しました。花の24年組と最初に言ったのは山田ミネコで、少女漫画家に限らず1949年生まれは、創作業界の人が多い。(聖悠紀、吾妻ひでお、諸星大二郎、村上春樹、橋本治、山田正紀、鏡明等)団塊の世代でフラワーチルドレンから『花の』の枕詞が着いたそう。大島弓子に触れて、その作品をK・ディックの主要作に例える比喩には舌を巻きました。坂田靖子、佐藤史生(亡くなってたと始めて知った)そしてマイナーポエットとして、岡田史子、内田善美、高野文子にも言及。モー様には1章を

2024/03/30

まんだよつお

労作。特にまるまる1章を使っての萩尾望都SF少女マンガの分析は圧巻。「人は孤独でなければ真に自由ではあり得ない。そして真に自立していなければ、真に他者と向き合うこともできない。なれ合いと他者への理解は別なのだし、他人と連帯したとしても、自立した人間は孤独な人間でもあるのだ。この過酷で明快な真実を、萩尾はこれから先、繰り返し描いていくことになる」。これって「連帯を求めて孤立を恐れず」に通じるんじゃない? 

2024/04/27

Gen Kato

黄金期の少女マンガどっぷり世代。いろいろ思い出しつつ楽しく読みました。まず山岸涼子先生ってセレクトがうれしい。萩尾望都先生は圧巻。大島弓子、竹宮恵子、佐藤史生、坂田靖子、川原泉、名前を挙げるだけで恍惚となります。今思うと花ゆめとかプチフラワーってすごい雑誌でしたね。あと、読んだ記憶がないのに物語をばっちり知っている作品があって、不思議にも不安にもなったり(読んでいるのかなあ)

2024/03/21

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