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心の底をのぞいたら (ちくま文庫 な 2-4)

心の底をのぞいたら (ちくま文庫 な 2-4)

心の底をのぞいたら (ちくま文庫 な 2-4)

作家
なだ・いなだ
出版社
筑摩書房
発売日
1992-01-01
ISBN
9784480025951
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心の底をのぞいたら (ちくま文庫 な 2-4) / 感想・レビュー

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三平

作家で精神科医でもある著者が子ども向けに心理学について書いたもの。 難しい言葉は出てこない平易な文章ながら結構深い。 内なる自分のこころを見つめることにより、世の中の見えていなかった部分が見えていき、視野が広がり、世界の景色が変わっていく。 絶対だと思われている物差しのおかしさの矛盾を突いていて面白い。 惑い続ける大人にも何らかの道しるべとなりうる本。

2017/08/03

エドバーグ

人間とは何かの ひとつの答えらしきものが あったと思います。本能は動物と同じで、まず安全を追及する、安全のために怖いことを無意識に回避する。そして社会に所属すると安全だと学習して 社会が禁じることを良心として認識し それに従うのが人間。どちらかと言えば 高度な動物というイメージだと思いました。

2018/10/10

rigmarole

印象度B。著者は自身の解説で本書を「不完全」で「かたよった」ものなので入門書ではないと書いていますが、概論書ではないとしても、心理学のいい入門になります。啓蒙書と呼ぶのがふさわしいかも。子供向けに書かれており、非常に平易な語り口です。ただ私にとっては、感覚・感情・気分にかかる関係整理のところ以外はあまり知的好奇心を刺激されず、物足りないという印象は否めません。また後半部の、性についての意識や親子の関係についての説明については、本書が書かれてから40余年が経過して、時代の変化を感じずにはいられませんでした。

2015/06/21

akiu

こころについて考えるエッセイ。若人に語りかけるような文体で、心の中・無意識へと案内していく。じっくりと考えを巡らすことで、心が落ち着いていく感覚がある。14歳くらいの、多感で不安定だった頃の自分が読んだら思いっきり刺さったかもしれないし、斜に構えてまともに読もうとしなかったかもしれない。科学的(という言葉も微妙だが)とは言えないものについて、自分なりにじっくりと向き合って考える。結論が出るものでもないし、目に見える成果としては出ないけど、こういう経験は後になればなるほど大事なことになってくると思う。

2019/04/04

ceskepivo

勇気も怖さの一種。社会の罰を受ける怖さが、勇気ある行動に人間を駆り立てることがある。無駄に命を捨てないために生きることは社会的にも意味がある。

2018/12/26

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