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早わかり世界の文学: パスティーシュ読書術 (ちくま新書 712)

早わかり世界の文学: パスティーシュ読書術 (ちくま新書 712)

早わかり世界の文学: パスティーシュ読書術 (ちくま新書 712)

作家
清水義範
出版社
筑摩書房
発売日
2008-03-01
ISBN
9784480064042
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早わかり世界の文学: パスティーシュ読書術 (ちくま新書 712) / 感想・レビュー

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常磐条

「パロディ(権威を揶揄するカタルシス)」とは異なる、「パスティーシュ(自分の方法で模倣することで、オリジナル作品の本質に迫ろうとする態度)」的視点から見る文学論。つまるところ人間の文化活動はミームの系譜なわけで、、、世界の文学をオデュッセイアという起源までさかのぼることにも意味はあるが、オデュッセイアをいくらつつき回しても今の世界の本質の全てがわかるわけではない。パスティーシュの変遷に隠れた人の願いの移り変わりは、模倣の網羅によって垣間見えるもの……。国語教育、作文教育本としてもつかえそう。

2015/12/24

ごへいもち

不当表示。時間のムダだった。テレビを見て新聞の家庭欄を読んで夫婦で仲良く寝酒をするような人にはこの程度のものしか書けないのかも。大きな借金を抱えたり辛い人生を送ったりしている人を信じたくなる

2011/07/28

Sobbit

清水義範の文学論に題名変えたほうが、タイトル買いした人の期待と実際読んでみてのミスマッチが起こらなそうだけど笑、このタイトルの方が売れるんだろうな。ちくまらしいタイトルセンスだなぁと思いました。パスティーシュとパロディの違いってそういえば分からないなと思って読んだので結構満足。やはりパロディとパスティーシュは近いものがあるのでパロディに関する解説も詳しくて面白かった。今は世界の名著読んでたほうがカッコイイという風潮は薄れてるけど、そういう意識で読書してた方が後々楽しいと思った。

2021/09/23

ケン五

そう言えば、子どもの頃は何かレポートを書いていても、何かしらオチがなっくちゃって思って書いていたっけ。成績には全く反映されなかったけど、中身より、それに時間かけてたときがあった。でも下手すぎて伝わらなかったんだよな。パロディもやったけど、今考えると風刺になっていないから、パロディとはいえないか。

2011/05/06

rbyawa

i050、パスティーシュもしくは日本語で言うと「本歌取り」、本の内容に沿うと一つの文学作品がどのように互いに影響を与えあっていったのか、という話を若干の歴史への皮肉を込めて語っている体裁なのですが、いやうん…パスティーシュ元には確かに優しいけど権威にはわりと厳しいよね清水さん。元の作品への皮肉を込めなくてはならない、というのは確かに思い込みだよな、一定頭に入っていないと笑いになりにくいものだし。そもそもオリジナリティが強いことが良い作品とされることへの反発もあるのかもね、聖書にも借用があるんだよ、うん…。

2018/08/09

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