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ちくま日本文学024 開高健 (ちくま文庫)

ちくま日本文学024 開高健 (ちくま文庫)

ちくま日本文学024 開高健 (ちくま文庫)

作家
開高健
出版社
筑摩書房
発売日
2008-09-10
ISBN
9784480425249
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ちくま日本文学024 開高健 (ちくま文庫) / 感想・レビュー

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優希

ノンフィクション作家の真髄を見たような気がします。戦争文学としても読めるのではないでしょうか。

2022/03/28

イプシロン

内面に真実を探求するのも重要だが、外面との関わりのなかで生甲斐を感じることも重要なこと。しかし、内面に絶対的なものを探しても見いだせない。そこにあるのはただの言葉であり、ある種の無だ。言葉や無には実感など存在しない。ならばと外面に絶対的な生甲斐を求めるなら、生と最も強い対比をなす死に近い場所に立ってみるしかない。そういう動機が開高をして密林と泥濘のベトナムの大地や、罅われ砂埃まうビアフラや、過酷な灰褐色の風土であるイスラエルへと彼を向かわせたのだろう。だが死の風景が茶飯事になると生は退廃すると思いしる。

2019/10/18

うぉーかー

ノンフィクション作家。行動する作家と括ってしまったら失礼だろうか。『流亡記』では始皇帝の治世下における苛酷な状態を臨場感あふれる筆致で描いているので至る所で痛覚を刺激されます。新聞社特派員としてどこに立っていても戦場の第一線になってしまうベトナム戦争を視察。その経験もこの本では描かれていますが過度に悲愴感を演出するのではなく淡々と無常に過ぎていく戦場の様子が伝わってきます。

2015/11/24

もだんたいむす

『流亡記』がかなり面白かった。この作家はたしかに【文豪】だろう。

2017/10/19

aki

開高健、初読みでした。ベトナム戦争のルポルタージュや小説、釣り関係の随筆など9編が載っています。 冒頭の小説「流亡記」は、中国、秦の時代がテーマで、長城建設に駆り出された庶民の話です。生まれながらどうすることもできない身分、逃げようのない過酷な環境での重労働、人命の軽さ。初っぱなから、ずっしりくる作品でした。 今は、自身のベトナム戦争体験もとにした開高健の代表作「輝ける闇」にチャレンジ中です。

2022/07/26

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