饒舌の思想 (ちくま文庫 か 53-2)
饒舌の思想 (ちくま文庫 か 53-2) / 感想・レビュー
LOHASPO
開高健さんの本は読破したはずなので、これに収録されている対談、エッセイ、ルポも読んでるはずなのに、みごとに忘れきっていて、読破って記録に眼を奪われて中身が伴っていなかったんだなぁ・・・テヘっと笑ってみながら、淋しくもむなしくもあり
2011/05/03
tsukamg
60年代前半、様々な新聞雑誌に寄稿された政治文化芸術人類学その他、よろずルポルタージュ。時代順に言えば、60年安保、北京訪問、アイヒマン裁判、東京オリンピック、ベトナム戦争。作家として関わっていたゆえか、活動家の情熱より観察者の冷静さが勝る。だが、対象にあまりにも近づきすぎたためか、俯瞰的な立ち位置を見失い、善悪の二元論的な隘路へと徐々に追い込まれてしまったようにも感じる。事実が小説より奇であるどころか、現実が虚構より無であることに気づいてしまった結果が、のちの『夏の闇』だとすれば、痛ましい宿命だと思う。
2016/09/01
生駒
1960年代のことはあまりピンと来ないけど、神戸市長の原口忠次郎の話は印象に残った。
2010/06/16
hsemsk
「開高健 電子全集7,8」等にて読了。
2017/05/23
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