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森毅ベスト・エッセイ (ちくま文庫)

森毅ベスト・エッセイ (ちくま文庫)

森毅ベスト・エッセイ (ちくま文庫)

作家
森毅
池内紀
出版社
筑摩書房
発売日
2019-09-10
ISBN
9784480436153
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森毅ベスト・エッセイ (ちくま文庫) / 感想・レビュー

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kinkin

数学というだけでアレルギーが起きる。何がなんだかわからない。そんな数学の教鞭をとっていた森毅氏のエッセイ集。数学者の書くエッセイだから数学のことがびっしりと書かれているのかと思いきや内容はいたって人間臭いものばかり。教育論や人生論、勉強法や読書法どれもわかりやすく書かれていた。特に読書法の記述では氏は快食快便読書術として紹介している。頭の中に残そうとする読書は頭の中が便秘になるそうだ。大いに同感。無駄が一番大事だと思う。全く関係ないことがいろいろな思いつきに影響する、この言葉は大切にしたい。図書館本

2020/05/02

Aminadab

森毅(つよし, 1928-2010)は数学者・京大教授。『まちがったっていいじゃないか』(1981、ちくま文庫1988)など、教育/学習について柔軟な考え方をするよう若者に説くエッセイがよく読まれた。本書は没後9年で編まれた選集。若者へのお説教はもちろん秀逸。敗戦のとき「とくにあほらしかったのは『政府にだまされた』などと大道で『女房を寝とられた』と喚くみたいな連中」(330頁)。好!。しかしこの編集だとちょっと繰り返しが多いか。一番刺さったのは人物論(湯川秀樹・岡潔・遠山啓)。あと三島由紀夫愛読歴の告白。

2022/03/23

元よしだ

 印象に残ったところは 『微積分を理解しただけでは心細いので てごろな三次関数ぐらいで、小手調べ ビチッと答えを求める そうして微積分ごっこで楽しんでると 微積分の世界が自分のものになる』

2019/11/29

G

いったん落ちこぼれたらもう回復できない、そう考えているとしたら、勉強を定期バスのように思っているのではないか。勉強というのは本来、森かげの散道道のようなものだ。暑いので木かげで昼寝する人間もあるかもしれないが、目がさめてから歩きだしたってかまわない。(p34-35)

2022/02/04

totssan

 30年以上も前に、氏の数学受験術指南?を読み感化されて以来、多くのエッセイを読ませてもらった。もう亡くなって10年以上になるが、今だ強烈に記憶に残る数学の先生。本書はベスト版で80年代の記事もあり、初読み品が多かった。岡先生、小針先生ねたも渋く面白い。時には孤独の~の章は沁みるものばかり。歳のせいかと思わんでもないが、時々振り返るかのように読みたい文章の束に感謝。ちんたら楽しくやりゃぁいいと言ってくれている気にもなるし、かなり厳しい箴言もあり、何度でも読める。

2021/05/31

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