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読書からはじまる (ちくま文庫)

読書からはじまる (ちくま文庫)

読書からはじまる (ちくま文庫)

作家
長田弘
出版社
筑摩書房
発売日
2021-05-12
ISBN
9784480437426
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読書からはじまる (ちくま文庫) / 感想・レビュー

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mariya926

『はじめにことばがあった』ヨハ1:1のみことばが引用されていたのが印象的でした。『人は言葉でできている』という言葉も。また読書とはみずから言葉と付き合う、そして記憶を確かにし、東西南北を知る。なかなか深いですね。そして再読は友情の証という言葉も、これから再読をしようと思っていたので嬉しかったです。『ナルニア国物語』や『指輪物語』が紹介されていたのも嬉しかったです。私をドキドキワクワクさせてくれて、壮大な世界に連れて行ってくれて、大人になっても味わえる本たちです。

2021/11/06

はっせー

読書について・言葉についてゆっくり知りたい。または読書ってなんだろうと息詰まってしまった人におすすめの本になっている!昨今活字離れや読書離れが言われている。毎日見ているSNSの文字数は1冊の本なみに読んで言われている。また映画を早送りしてみる若者もいる。どれもこの本で言われてる情報の話に当てはまる。情報とは本質的に分けることを指す。差別化とも言えよう。だが読書は分ける文化ではなく育てる文化。育てて蓄える。それには時間がかかる。そんなことしていたらおいて置かれるという人もいる。そうではないと優しく思えた!

2022/11/11

アキ

本を買うということは、本と共に過ごす時間を購入すること。本を一冊読もうと思ったら、どの椅子で読もうかと考えること。本を読むことで、言葉をどうゆたかにできるかが問われる。読書というのは、みずから言葉と付きあうということ。大人になって読んだ子どもの本に教えられるのは、子どもの本というのは、じつは大人こそ読むべき本にほかならない。言葉で世界をとらえるのが、概念です。わたしたちのあいだにとりもどさなければならないのは、生き生きとした概念を生み出す言葉の力です。会社の理念を言葉だけにしてはならないと肝に銘じました。

2021/06/24

けんとまん1007

こころに沁みます。そんな言葉が、いくつも残ります。自分との対話、自分の言葉との対話、書かれていないことに思いを馳せる、育てる。全体が、一遍の詩のようでもある。

2021/06/17

ふう

自分なりに本を読むことの意味や楽しさをわかっているつもりでいましたが、長田氏の考えにふれるとさらに深く大切なものがあることを教えられました。付箋を貼った個所を何回も読みなおし、それでもまだ言葉だけでわかったつもりでいるのではと考え込んでしまいます。『すべて読書からはじまる。本を読むことが、読書なのではありません。自分の心のなかに失いたくない言葉の蓄え場所をつくりだすのが、読書です。』かみしめながら、言葉でしか出会えないものをさがして行きたいと思います。

2021/05/29

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