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ベルリンは晴れているか (ちくま文庫)

ベルリンは晴れているか (ちくま文庫)

ベルリンは晴れているか (ちくま文庫)

作家
深緑野分
出版社
筑摩書房
発売日
2022-03-14
ISBN
9784480437983
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ベルリンは晴れているか (ちくま文庫) / 感想・レビュー

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あきら

時代も含めた背景描写がものすごくリアルで(本当にリアルかは分からないけど)、主人公と旅をしている気分になる。旅なんて暢気なものではないけれど。 ミステリも本格的で終始ハラハラでした。 どうしても、今のロシア-ウクライナ情勢を重ね合わさずにはいられない。 歴史は繰り返さないが韻を踏む、ってのはそうなんだろうと思いました。

2022/04/26

venturingbeyond

『戦場のコックたち』に次ぐ、著者2冊目。前作にも唸らされたが、今作も敗戦直後のベルリンで、敗戦に打ちひしがれながら、ナチズムに併走した自らのあり方を振り返り、純然たる「善良な被害者」として自分たちを位置づけることのできない市民の心持ちが、主人公・アウグステの心情描写からありありと浮かび上がってくる。ナチズムへの積極的同調者とは異なり、父母を戦中に失い、ユダヤ人や障害者に対する迫害に心を痛め、地下活動に身を投じて弱者を救おうとしたアウグステが、自らの罪責を問わなければならない戦争の災厄が何ともせつない。

2022/03/21

まめこ

★★★★★第2世界大戦直後のドイツ。アウグステは恩人の不審死がきっかけで、ソ連に目をつけられ人狼(ナチスの元工作員)の活動を探りに行くことに。死の謎もさることながら、幕間の凄惨な描写に目を逸らし、見つからないよう息を止め身を縮め、ふと我に返り安全なページの外側にいることに安堵する。しかしベスパールイ軍曹の故郷は進行形の現実だ。戦争だけじゃない、奪われた人生にはどんな言い訳も通じない。

2022/03/20

hukkey (ゆっけ)

ナチスドイツが崩壊したベルリンで働くアウグステ。恩人の夫の不審死に一旦嫌疑をかけられるも彼の甥に訃報を伝えに行く物語。現在と過去が交互に進行する文章から、温かな家族や周囲の人間を徐々に追い詰める戦争の凄惨さが窺い知れる。陵辱は自国の暴走を止められなかった代償か。迫害された人間だけでなく、少なからず加担した人間やただ似ていただけの人間さえ傷付け、終戦してもなお自責の念に苛む。相手の立場を理解したり気持ちを慮ってあげられるにはあまりに幼すぎた少女にとって、最後に見た眩しすぎる良心はどれほど残酷に映っただろう。

2022/06/19

Junichi Yamaguchi

『ただ人間だけが死にかけていた』…  今の情勢と思考が重なる。 崩壊した街、爆弾の炎、銃弾の音、空を覆う大量の爆撃機。 そして、警報… ミステリーを重ねた、僕の知らない日本が経験したであろう物語。 「戦争」という言葉は、「死語」にしていかなければならない。 人を殺めた英雄なんて生まれちゃいけない。。

2022/05/14

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