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包帯クラブ The Bandage Club (ちくまプリマー新書 X 1)

包帯クラブ The Bandage Club (ちくまプリマー新書 X 1)

包帯クラブ The Bandage Club (ちくまプリマー新書 X 1)

作家
天童荒太
出版社
筑摩書房
発売日
2006-02-07
ISBN
9784480687319
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包帯クラブ The Bandage Club (ちくまプリマー新書 X 1) / 感想・レビュー

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優希

誰もが心に傷を抱えて生きていることが痛みとして刺さります。その傷と向き合うことも、傷つけるものと戦うこともせず、ただ大切なことを守るという決断しか少年少女たちにはできなかったように思いました。ただ、傷ついた部分に包帯を巻き、そして傷ついた心を隠すだけの遊戯的な優しさを見たような気がします。見て見ぬふりをするのではなく、包帯を巻くという行為でその傷を自分なりに癒そうとする。それは不安定でもろく崩れるような年頃の登場人物たちの象徴とも感じました。

2016/12/10

美紀ちゃん

再読。天童荒太さんは、「永遠の仔」が良くて、他の作品もたくさん読んだ。電子図書館の読み上げ機能が付いていたので久しぶりに借りて読む。(聞く)煌めくものがある話だと改めて思う。名前の印象も強くて覚えていた。井出埜で「ディノ」痛みを癒すアイテムとしての包帯。泣いたり笑ったり、嫌なことを乗り越えたり。それがずっと大人になっても輝いている青春の光なのだと思う。良かった。

2022/07/21

Yuna Ioki☆

930-133-12 久々の天童荒太作品。青春の一ページやねぇと思う作品。目に見えない心の傷を持っていない人はいないし、その傷を表に出さないひとがほとんどだしね。ラストにクスリと笑える天童作品は珍しい(笑)

2015/04/12

うっちー

16年振りに続編が出るとのことで読みました

2022/03/15

chimako

ちくまプリマーで再読。今はもう無いのか?残念。これは高校生たちのイタミを分かろうとするクラブ活動。部員が大人になってからの報告が効いている。傷つかないで大人になることは稀だし、もちろんオトナだって傷つく。その傷をわからなくても、包帯は巻ける。人の痛みを分かるのではなく、人の痛みに寄り添う。そうやって高校時代を送った彼らが世界のあちこちで(もちろん日本国内でも)痛みに寄り添おうとしている姿が目に浮かぶ。ワラ、ディノをよろしく頼みます。きっと彼は無茶を繰り返すから。寄り添える人になりたい……そう思う。

2013/12/02

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