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伊東忠太動物園

伊東忠太動物園

伊東忠太動物園

作家
藤森照信
伊東 忠太
増田 彰久
出版社
筑摩書房
発売日
1995-03-01
ISBN
9784480856890
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伊東忠太動物園 / 感想・レビュー

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keroppi

築地本願寺を設計した伊東忠太なる人物は、幻獣のたぐいが大好きだった。彼を知ったのは、テレ東「美の巨人たち」。築地本願寺をはじめ彼の設計した建築物には至る所に幻獣がいる。それにもまして目を引いたのは彼が描いたという「怪奇図案集」。空想上の動物たちのユニークなこと。奇怪で愛嬌があり、魅力的。一目見たら虜になる。図書館本だが、図案をスキャンしてしまった。皆さんにもお見せしたい。

2020/06/02

Vakira

伊東忠太さん読友さんのレビューがなかったら知らなかった人物。数々の名建築をデザインした明治から昭和の建築家らしい。建築物と幻獣の融合。屋根に鯱がいたり、柱の上に虎がいたり、門に獅子がいたり。妖怪が信じられていた頃の名残で幻獣達は建物を守っている。現在の新設建物には殆ど見なくなった。この本、半分は伊東忠太さんの作品の紹介。築地本願寺とか結構有名だ。確かに趣のあるデザインをしている。後半は忠太さんの妖怪考。神社にいる狛犬は実はライオン(印度)⇒獅子(支那)⇒高麗の獅子(韓国)⇒狛(高麗)犬(日本)と考察。

2020/07/12

ふう

京都駅近く、その異様な建物の屋根を遠くから幾度となく見ているが、え?あれがそうなの⁉️ 木造の形の石造化を試みた実験なのだそうだ。石造りの柱、長押、木組、破風など見に行かねば。歯に絹着せぬ藤森さんらしい文章もユニーク。

2022/08/06

サロメ

先日何気なく読んでいた雑誌に、築地本願寺が紹介されていて、その建築のセンスに衝撃を受けた。西本願寺の直轄の寺院でありながら、天竺様式の鉄筋コンクート建築(ぱっと見、アンコールワットか!と思う)。これを昭和初期に設計したという「伊東忠太」に関心を持ち、この本に行き着いた。 この伊藤忠太という人、法隆寺とギリシャ神殿の類似を発見し、中国→インドまで旅した建築家。空想動物にも非常に関心が高く、造形も深い。その伊藤氏の空想動物に焦点をあてた1冊。築地本願寺に楽しい動物が一杯だった理由に納得。

2013/10/26

僕素朴

法隆寺中門とギリシャ神殿の類似が気になって、3年かけてロバで中国→トルコを旅した建築家の、動物~怪物モチーフに焦点を当てた本。伊東先生曰く「支那は化け物製造に妙を得てゐる」「西欧の化け物にも可なり珍なのがあるが、其の現はし方がすべて写実的であるから一向面白くない。元来西洋の奴等は理性が勝ち過ぎてゐて空想力に乏しい」。日本の化け物は「国民が平和で極端な空想を描き得ないため」「深味も凄味も足りない」。

2008/11/27

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