松岡正剛の国語力: なぜ松岡の文章は試験によくでるのか
松岡正剛の国語力: なぜ松岡の文章は試験によくでるのか / 感想・レビュー
原玉幸子
ぱらぱらと見て「こんな本の作り方があるんや」と少し驚きましたが、「問題文を読むよりオリジナルを読みたい」と思ってしまい、前半は読書になりませんでした。それでも、作問者へのインタビューや編集者の思い等に読み進めれば、入試で学生に問うものに成程なぁと、前半でこの本を放り出さなくてよかったです。後半は、簡単な用語だけで済ませている現代の風潮を嘆きつつ、多読を薦め、考える能力と書く力を鍛えることを推す「編集工学」への誘いですが、普通の一般民間人が実践するには高度で難しく、敬遠されるでしょう。(◎2023年・秋)
2023/10/07
Tenouji
探究型読書の学生試験への導入。
2023/09/22
みかん
試験になった著作を、著者本人とお仲間が解いて考察するという、おもしろい切り口の本。問題を作成する側の人たちとの対談、著者の書下ろしもあって読みごたえあり。上質な題材に試験で触れることによって、若い人に新たな発見を促したいという高邁な作問者は、かなり少数派なのでは。触発される受験生も同じく。前者は仕事だし、後者は得点を稼ぐことが最優先事項だろうし。書下ろし中の「文章を次々目で追っていくと、文面を追うだけになってしまう」の一文は耳が痛い。自戒しなければ。
2023/11/28
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