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ディッキーの幸運

ディッキーの幸運

ディッキーの幸運

作家
E・ネズビット
井辻朱美
永島 憲江
出版社
東京創元社
発売日
2014-09-29
ISBN
9784488010287
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ディッキーの幸運 / 感想・レビュー

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杏子

ネズビットの作品はやっぱりよいな。序盤部分は不幸な生い立ちをしたディッキー少年の可哀想なところばかりが目について、な展開でしたが。それから魔法が発動するところからはネズビットの本領発揮?17世紀の過去へのタイムトラベルファンタジー!満喫しました。最後にディッキーがした決断については、本当にこれでよかったんだろうか?と思ってしまうけれども。結果としては双方が幸福な結末を迎えたのだろうけど、選択としては悲しすぎる。少し心に寂しさが残る終わりかたでした。ネズビットは未読も多いので、これを機にまた読めたらいな。

2015/01/17

更紗姫

前作は姉弟が助け合いケンカしながらの冒険譚だったが、ディッキーは一人で全てを切り拓かなくてはならない。一層不憫さが募る、健気だなぁ。大人目線の感想は『何てえらい子!』に尽きる。でも子どもの頃に読んでいたら、『いい子過ぎて鼻につく』と思ったかも(ひねくれてたから、私)。〈幸せな現在〉を手放すのはとても辛かったろうが、過去では足も治って同じく〈幸せに〉過ごせたらしい結末に救われる。魅力的なモルディワープは今回三匹も登場。そして、どの時代にも適応している不思議なばあやは一体何者?これこそ最大の魔法だと思う。

2014/11/08

星落秋風五丈原

ネズビットのタイムトラベルもの。『アーデン城の宝物』と主客転倒。頑張っている人がそれ相応の報いを受ける素直なつくり。名のらぬ語り手が結構語ってしまっている所がありますね。もう少しバックにいてもいいような気がします。

2014/11/04

北風

誇り高き孤高の少年のサクセスストーリーかな。前作の「アーデン城~」に比べると魔法が少ないが、その分ディッキーの成長がめざましい。足は不自由だけど優しく賢い少年は、その知恵で幸運を招き寄せたのだろう。聡いよなあ。いい子すぎるよ、ディッキー。そのために払った代償は、……本当にそれで良かったのだろうかと考えてしまうのだけれど。

2014/11/02

ろばこ

シリーズ2作目。タイムトラベルファンタジー。前作主人公の双子も登場します。たった一人で運命を切り開いていくディッキー。全編通して賢くて勇敢で良い子。「気高い精神」について学びました。ディッキーが選んだラストも意外で良かった。将来立派な紳士になるのだろうな。

2014/12/22

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