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指差す標識の事例 下 (創元推理文庫)

指差す標識の事例 下 (創元推理文庫)

指差す標識の事例 下 (創元推理文庫)

作家
イーアン・ペアーズ
池 央耿
東江一紀
宮脇孝雄
日暮雅通
出版社
東京創元社
発売日
2020-08-31
ISBN
9784488267070
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指差す標識の事例 下 (創元推理文庫) / 感想・レビュー

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あさうみ

この大作、読めて幸せだ…!4人の手記…それぞれ語り手の抱える思惑や先入観から事柄は容易く湾曲して、人を誤解し疑惑を産む。教師毒殺に陰謀と打算が渦巻く。4人の多重構造な推理から導き出される真実…ちゃんと1本の糸に紡がれる!いや、これは痺れる…!

2020/08/31

本木英朗

ヴェネツィア人の医学徒、父の汚名を雪ごうと逸る学生、暗号解読の達人の幾何学教授、そして歴史学者の四人が綴る、1663年のオックスフォード大学で勃発した毒殺事件。相矛盾する記述、あえて隠された事実、そしてそれぞれの真実。四つの手記が織りなす謎の物語は、やがて予想外の結末へ?という話だが、まあ一応最後の最後まで読んだし、面白かったよ、うん。でももうちょっと短くしてもいいんじゃないかなー、という気もする。まあ、そこも含めてだと思うけれどさ。とりあえず以上です、はい。

2020/10/18

geshi

第三部はウォリスの偏狭さや召使いへの歪んだ愛が文章に滲み出て実に嫌らしい書き方されている。第四部でそれまでの三人の記述者それぞれが記したこと・記さなかったことがミスリードを生んできたことを明かし、最後に歴史を覆す一つの線として繋がる。まるで本物の手記を読んで歴史的な真実に辿り着くような読書体験を読者に味わせる考えられたつくり。しかしそれもあくまで一人の視点から見たものに過ぎないと著者は言っているかのよう。壮麗とか言わずエンタメとして充分に面白い作品だと思った。

2020/10/18

mayumi

面白かった。後半語るのは暗号解読のジョン・ウォリスと歴史学者のアントニー・ウッド。最後のウッドの手記を読むと、それまでのことが全てひっくり返される。「藪の中」より「月長石」の方が近いかな。特にウォリスのコーラに対する大誤解というか思い込みというか…あそこまで悪し様に言われるコーラが気の毒だわ。そしてコーラの秘密。彼がついていた嘘が明らかになると、すべてのことが合致する。時代背景に詳しければ、もっと楽しめたのになあと思った。

2020/10/14

Shun

第3、第4の手記が明かされ物語はいよいよ複雑となっていき、毒殺事件を巡ってはピューリタン革命期のイングランド情勢も深く関わる事態即ち王国存亡をかけた陰謀まで絡みスケールが大きくなります。事件は複雑になり流石に全容や人物関係を把握するのに脳の処理が追い付かなくなりそうです。一つはこの時代の英国の歴史に疎いこともあり、また他にも中世の政治的要素や度々引用される聖書や宗派の違いなどの宗教的要素も難しく感じる部分でしたが、本作は科学と宗教が密接な関係にある時代のミステリとして似非科学的な要素が効いていて面白い。

2020/11/10

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