怪奇小説傑作集 1 (創元推理文庫 501-1)
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怪奇小説傑作集 1 (創元推理文庫 501-1) / 感想・レビュー
おか
このアンソロジーの特徴は まずは平井呈一氏の翻訳です。海外文学というより 日本の昭和初期の物語を読んでいるような気がする位の意訳となっています。まあ そこが面白いし 読み心地が良いのかも、、、笑。私の好きなのは ブルワー・リットン「幽霊屋敷」、ジェイコブズ「猿の手」、アーサー・マッケン「パンの大神」、アルジャーノン・ブラックウッド「秘書奇譚」かしら、、、再読毎に 内容が深くなって行くような気がします。平井呈一氏の後書きも 良い指針となっています^_^
2017/02/27
秋津
猿の手、パンの大神のみ再読。猿の手は、こわいけど、よくまとまっていて美しい。パンの大神は、登場人物が多くてごちゃごちゃしている感じ。でもすごく特別なことをかいているなぁ、と思った。こちらは殆ど覚えてなかったし、新鮮だった。
2015/07/18
ヴェルナーの日記
幻想怪奇小説の古典ということで、楽しく読むことができた。特に『猿の手』や『パンの大神』等々、短編でありながら、近年の怪奇小説とは、一味違った雰囲気が良く出ている。温故知新という言葉があるが、何かと派手な演出に走る最近な作品よりも出来が良い。時代を問わず、人間は未知なものに恐怖を覚えるからだろう。
2014/07/18
青葉麒麟
一寸字が小さくて辟易したけど、内容は薄気味悪いモノばかり。じんわり来る怖さは慣れない(´Д`)
2011/12/30
ゆーいちろー
本書の眼目は何と言っても、訳者平井呈一の職人技とも言うべき翻訳と言っても過言ではない。原書を読んでいない自分にはわからないが、作品によってこれだけ文体を変える訳し方は、今もし新訳版が作られるとしたらこういうふうにはやらないだろうと思える。そして、西洋怪談だけでなく、東洋怪談にも通じているだろうと思われる知識に感服…「祝融氏の災い」なんて言葉、本書を読まなければ絶対に知ることはなかったろう。ジェイコブズ「猿の手」はやはり鮮烈な印象。マッケン「パンの大神」は気味の悪い後味が…「秘書奇譚」は筒井的不条理感満載。
2014/11/23
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