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仕事の小さな幸福

仕事の小さな幸福

仕事の小さな幸福

作家
木村俊介
出版社
日経BPマーケティング(日本経済新聞出版
発売日
2014-04-01
ISBN
9784532169268
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仕事の小さな幸福 / 感想・レビュー

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ユーカ

インタビューとしてはかなり上質だと思う。著者が意図している「その声の実りが一滴ずつぽたりぽたり落ちてくるような時間ごと」収められている。これは誰もができることではない。残念なのは、18のインタビューのうち7つが小説家で、全体的にもクリエイティブな仕事をしている人の話が多く変な感じで偏っていること。誤植もいくつかあり、読者のターゲティングも曖昧で、一つひとつのインタビューが良質だからこそ非常にもったいない。これらは編集の問題であって、本はいろいろな力が合わさって作られていることを改めて思い知らされた。

2016/09/30

純子

インタビューしている木村さんの姿は出てこない。けれど、うまくやりとりしながら、仕事へ向かうときの心のさまやその人の日常をうまく引き出しているのだろうなと感じる。角田光代、津村記久子、池井戸潤、安部龍太郎、三上延、伊集院静、中村文則と小説家が多く登場するのが嬉しい。地球生物学者の高井研さん、話が楽しくて会ってみたくなる。他の方々の話も興味深く、様々な分野でその地を踏みしめて働く人のいるおかげで世の中成り立っているのだなと思う。中村文則さん、作風がわたしには苦しい...のに、また読みたくなってしまった。

2017/06/11

ちいさな図書館

働くことに迷ったらみんなに読んでほしい、力が抜けているのに力をもらえるインタビュー集。第一線を走る方々も言葉には浮ついたところはなく、むしろ慎重だし、自分のことをよく見ている。そして常に緊張感はあるけれどそれはとても良い緊張感で、変な汗をかく緊張とはぜんぜん違うのだ。自分も含め、フリーランスや非正規雇用で働く人たちには特に気づきが多くなる本だと思う。目標に向かう、クリアする、次につなげる…そのことの地道さに、決して諦めるものか、というエネルギーをもらえた。進むしかないから、顔を上げて進みたい。

2014/07/03

「脅し」ではなく「幸せ」の肉声を伝えたいという、インタビュアーの思いがひしひしと感じられる。一人だけ脅しの権化のような人がいたが、自殺者を増やすだけの正論に文句を言っても仕方がないので、とりあえずスルーします(←できてない)。

2017/12/24

のり

「あんなにやったのに、と思わないのがいい仕事」締め切りの半月前に原稿を上げるという、角田光代さんのお話が印象的でした。

2014/07/21

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