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七つの会議

七つの会議

七つの会議

作家
池井戸潤
出版社
日経BPマーケティング(日本経済新聞出版
発売日
2012-11-01
ISBN
9784532171162
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七つの会議 / 感想・レビュー

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抹茶モナカ

八角さんくらい鋭いならば、万年係長でも良いけど。ドーナツの話は、際立って面白かった。会議って、組織内外であるもので、着眼点は素晴らしい。そして、組織には体質や人間関係というものもあって、順応出来ないなら、組織から出るくらいの気構えも必要なのかもしれない。鋭くない万年係長には、八角さんはヒーローだな。

2013/07/24

遥かなる想い

NHKで放映されたドラマの原作。エリート課長だった坂戸がパワハラを理由に飛ばされ、後任の原島課長がその後を継ぐ。ドラマでは東山紀之が演じていたために、原島中心の物語だったが、原作では隠蔽を暴こうとする人々、隠蔽しようとする人々の人生が、独立した章立てで、骨太に描かれている。その背景に見え隠れするのは著者のサラリーマンへのある意味応援歌であり、池井戸潤が人気が高いのもここにあるのかもしれない。ひたむきに高度成長を目指した時代、先輩たちはこの本のように生き抜いてきたのかもしれない。だがその終着点はとても哀しい

2013/08/16

サム・ミイラ

シャイロックの子供たちと同じ手法。誰が主人公か分からないところも似ている。ただしこちらは銀行ではなく中堅の電機メーカー。パワハラ疑惑で任を解かれたひとりの営業課長から始まるありがちな話と思いきや、過去の不正な営業活動やリコール隠しなど会社の暗部を鋭く突くダークなクライムストーリーに変貌してゆく。いつも以上にリアルで緻密な展開は読み応えがあった。ただ惜しむらくは、ラストが駆け足すぎて物足りない点。ここをもう少し丁寧に描いてくれれば氏の代表作の一つになっていたのではないかと思う。

2015/03/23

にいにい

池井戸潤さんの企業小説再び。人は、何のために働くのかな?生活、家族、幸せ、富、名声や肩書?この作品は、登場人物の生い立ちや社内での葛藤も絡ませながら、材料の強度偽装事件に迫っていく。その中で働く意義を考えさせられる。「虚飾の繁栄か真実の清貧か」「客を大事にせん商売は滅びる。」 最後は、この言葉になるのかな。ネジの大切さが、池井戸さんのいろんな作品に出てくるよね。池井戸さんの原点かな。村西さん、八角さんの生き様。八角さんの奥さんもいいな。残業にドーナツの無人販売は、妙案。わが社も出来ないかな。面白い一冊。

2014/06/08

ミカママ

ストーリーが多少とっちらかった感あり、登場人物も多いし、池井戸さんにしては読みにくいなぁ、と思ったら日経新聞電子版掲載とか。最後はもちろん、企業はこうあるべき、一件落着〜〜なんだけど、ねぇ。不肖このあたくしメも、OL時代には毎朝満員電車で日経を八つ折りにしては読み倒してましたが、朝からこんな企業小説読んだら、会社行くのが嫌になるんじゃ?と余計な詮索をしてしまいました笑

2015/10/09

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