新熱海殺人事件
新熱海殺人事件 / 感想・レビュー
冬佳彰
元の「熱海殺人事件」は、角川文庫で読んだんだっけかなあ。和田誠さんのイラストであったように記憶している。「時代に合わせて書き直した」のが本書(発行1990年)らしいが、いやいやいや、先の「熱海殺人事件」も、この「新」も、かなり問題あるよなあ。今の時代であれば完全にアウトじゃないか?ここに引用するのにも躊躇するセリフが満載だ。『これは、俺の趣味の問題なんだけどね。動機持ってそうな容疑者って、俺嫌いなのよね』『今後の捜査官と犯人の友好関係にヒビを入れたくないだろう』とかは、かなり大人しい方だ。(続く)
2021/02/22
緒 真坂 itoguchi masaka
推敲されたこの「新熱海殺人事件」も悪くはないのだが、私はとにかく角川文庫版(いまは絶版になってしまったらしい)を推す。角川文庫版の「熱海」を読んだ衝撃は忘れられない。ブスを殺して死刑にするというひどい話に、感動していたからだ。どうしてこんな話に、感動しているのだろう? 世界への認識の刷新を迫られた1冊。
マイ
会話のテンポとリズムがとても好きで、字面で見てもぽんぽん進んで気持ちいい。また舞台を見たくなってしまった。
2013/08/01
メルコ
再読。やはりハチャメチャでおもしろい。ナンセンスな狂気の劇世界。力技で事件を解決していく筋書きは、さんざん振り回された挙句、知らぬ間にクライマックスへ連れて行かれるかのよう。
2012/08/03
葛
著者:つかこうへい 発行者:高橋孝 印刷者:山岸真純 発行所:株式会社白水社 1990年6月5日印刷 1990年6月20日発行 定価850円(本体825円) DESIGN BY GAKU AZUMA
2021/12/05
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