女中たち,バルコン: ベスト・オブ・ジュネ
女中たち,バルコン: ベスト・オブ・ジュネ / 感想・レビュー
tonpie
女は常に、具体的な「関係性」に翻弄されている。男との(性的)関係。女との(社交的)関係。子供との(支配的)関係。 言葉と肉体が、この関係の具体的パワーである。言葉と肉体こそ、女たちにとっての「現実」であり、「現世のすべて」「人生のすべて」であるのだが、実はこのことを男は半分しか理解できない。 男は「正義」「邪悪」「真理」などの観念に包まれ保護され邪魔されて、言葉と肉体のパワーに半分しか接していない。 女たちの目から見れば、男とは、なんと現実から遊離した夢想家であろうか。↓
2021/01/16
mejiro
劇の中で劇を演じる構成が興味深い。戯曲は見る方がおもしろそうだと思った。
2014/05/06
桜井晴也
「セメントは、涙と、唾と、血で練り固められている。石屋の職人たちの目と手とが、俺たちの上にとまって、激しい悲しみを俺たちに塗りつけた、俺たちはお前のものだ、ただただお前の所有物だ。」
2010/02/28
wagatsuma_songs
女中たちーー女中の姉妹が夜な夜な奥様の留守中に、女中役奥様役を決めてゴッコ遊びをしている。奥様役は美と権力を体現し、女中役は力に従属し、欲望と憎悪を募らせる。あるカタルシスを目指して…! バルコンーーフランス革命下の「高級娼家」が舞台。この「娼家(幻想館)」では、「司教」「裁判官」「将軍」といった役割を与えられた男たちが、権力と性力を同一し、欲望を満たそうとしている(イメクラですね)。 血生臭い現実(革命)と、権力、欲望というイメージがあっちこっちに飛び回ってスリリング。
2021/04/29
ソニックゆうすけ
正直途中から、あまり楽しめなかったな。色々な面で僕の想像力不足かもしれない。
2018/04/08
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