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屍(し)の命題 (ミステリー・リーグ)

屍(し)の命題 (ミステリー・リーグ)

屍(し)の命題 (ミステリー・リーグ)

作家
門前典之
出版社
原書房
発売日
2010-02-19
ISBN
9784562045549
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屍(し)の命題 (ミステリー・リーグ) / 感想・レビュー

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ちょろこ

斬新な一冊。舞台は長野県の山奥、雪の山荘。そこに招待された男女六人が一人ずついなくなる、王道もの。和気あいあい感は微塵もなく、終始不穏な空気が充満、そしてお約束の疑心暗鬼の時間をたっぷり見せられた。しかもギロチンがお出迎えとか、拷問器具コレクションとか、残酷恐怖がもれなくついてくる。そして迎えた惨劇の終幕。探偵の解明が待ち遠しかった。カブトムシの亡霊には目がテン。想像するほどシュールで斬新な体験。と、同時に人の心の毒ってやっぱり怖い。発想といい、事件の動機といい、初読み作家さんの奇抜な世界、緩く楽しめた。

2022/07/09

紅はこべ

デビュー作の『建築屍材』を読んで以来忘れていた作家。『そして誰もいなくなった』のシチュエーションを雪の山荘に移し替えたクローズドサークルもの。こういう素材に真正面から取り組むのが、鮎川賞作家らしいところ。館もの、変わった凶器ものでもある。語法の誤用が少し見られたのが気になった。編集者や校正係が気づかなかったのかな。

2016/07/29

ちーたん

★★★★☆初読み作家さん。バカミスで名を挙げられる本書だけど、侮るなかれ!『そして誰もいなくなった』な世界を楽しめる快作🎶雪に閉ざされた湖畔の山荘に集まった男女6人。電話線が切れ、車のタイヤも切り裂かれ、ひとりが殺され、続いて二人目。終わらない殺人。そして、誰もいなくなった…◆最初の殺人までが長いけど、そこからは怒涛の死亡連鎖!事件を解くのは蜘蛛手探偵。ヒントとなる暗示も多く盛り込まれ、漠然と真相を見抜いた柴犬探偵🐶でも細かな事実がこれまた面白い!そしてさらなる真相まで!そんなバカなを楽しめる1冊🎵

2020/08/09

aquamarine

冒頭の読者への挑戦状。高インパクトなプロローグ。雪の山荘で次々と殺される登場人物。視点は主に二つ。残された手記。多すぎるほどのヒントで犯人は想像でき、某凶器はわかった♪もう、読んでいて楽しくて仕方がなかったです。また事件パートのあと探偵パートがあるという作りは蜘蛛手探偵と相棒?の宮村とのやり取りが結構ドタバタなので悪くないと思いますし、バカミスと言われるゆえんの二つのトリックは、私はアリです。ただ、最後の宮村の発見はなくても良かったかな。読後プロローグをもう一度堪能したのは言うまでもありません。

2016/10/13

★Masako★

★★★✰︎ 蜘蛛手探偵シリーズ1作目。冒頭の「読者への挑戦状」からの妖しげなプロローグに惹き付けられる!山奥の湖畔の館に招待された6人の男女が次々と殺され、最後には誰もいなくなった…。雪に閉ざされた山荘、見取図、密室殺人等々まさに本格ミステリ。中盤近くまで事件が起こらず焦らされたが、事件が起きてからは怒涛の展開で一気読み!終盤になってようやく登場した蜘蛛手探偵が鮮やかに真相を解明する。まさかアレが凶器とは…そして「兜虫」の正体(笑)!奇想本格ミステリ、面白かった!プロローグ…そういう事だったのね(笑)

2020/07/10

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