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一年中わくわくしてた (ロアルド・ダールコレクション 20)

一年中わくわくしてた (ロアルド・ダールコレクション 20)

一年中わくわくしてた (ロアルド・ダールコレクション 20)

作家
ロアルド・ダール
クェンティン ブレイク
Roald Dahl
Quentin Blake
柳瀬尚紀
出版社
評論社
発売日
2007-03-01
ISBN
9784566014299
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一年中わくわくしてた (ロアルド・ダールコレクション 20) / 感想・レビュー

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ヴェルナーの日記

著者ロアルド・ダールの青少年時代の思い出を綴った。自叙伝てきなお話。1年を1ヵ月ごとに区切って、それぞれの月々の思い出から編まれている。ダールにしては真面目な1冊に仕上げている。彼は鳥が好きだたらしくたくさんの鳥たちが紹介されている。その中に”黒歌鳥”という見慣れない鳥が登場するが、これは”クロウタドリ”のこと。この鳥はスズメ目ツグミ科に分類される鳥で、別名”黒つぐみ”のことで、日本でもお目にかかることもできるが、貴重で直接目に掛けることは稀である。

2017/06/16

KAZOO

ダールにしてはまじめな感じの12カ月にわたる様々な季節に関わる話や動物あるいは植物に関わる話が色刷りの絵とともに楽しませてくれます。柳瀬さんの訳も読みやすくすんなり読めました。

2017/09/09

Hideto-S@仮想書店 月舟書房

“奇妙な味”の短篇小説や『チョコレート工場の秘密』などの児童文学で知られるロアルド・ダール氏の自伝的作品。歳時記のように1月から12月までの過ごし方や子どもの頃の思い出を綴っています。原題“My Year”. 作者は晩年に自伝的作品をいくつか遺していますが、本書は死後出版されたようです。野の花で一番好きなジギタリスが咲く6月。16歳の時、初めて一人旅をした8月。一番好きな9月……。まるで色つきの夢をみているような鮮やかな描写。10歳頃の思い出をこんなに細部まで語れるなんて♪ わくわく感が伝わってきます。 

2015/07/29

booklight

ロアルド・ダールのような多才な人でも、自然を中心に興味深々で楽しんでいる様子がいい。花や木、昆虫や鳥を心待ちにする感じは、年をとってもこんな風に楽しめるんだと嬉しくなってくる。色々なことを楽しんでいる姿も、ちょっと行き過ぎたいたずらもダール氏らしい。テーブルに溜まった骨や石や竜涎香、瓶を並べたモグラの退治方法、鳥の卵集め、郭公への怒り、学生時代のバイクの思い出、16歳の一人旅、橡の実相撲?、学校での危険な花火あそび、クリスマスといたずらについて、などなど飽きさせない。今は鳥が中心だが草木や昆虫も楽しみ。

2023/01/08

@nk

柳瀬氏と言えばダール作品でのアグレッシブな翻訳を幾度となく目にしていたため、本書での静かに揺らめく訳文に少しばかり戸惑った。でもそれは、本書の成り立ちからくるものであり、原題「My Year」を本書の邦題のようにしたところも、訳者から著者への愛情を感じずにはいられない。/ロアルド・ダールの描く動物や虫、草木などの自然が大好きだ。もちろん、クェンティン・ブレイクの挿絵も。最期の1年を12回に分けてダールが語った、仄かな想いと焼き付く記憶。彼の物語はこれからもきっと、読みつがれていくんだと思った。

2022/03/22

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