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魔性 (PHP文芸文庫)

魔性 (PHP文芸文庫)

魔性 (PHP文芸文庫)

作家
明野照葉
出版社
PHP研究所
発売日
2019-09-07
ISBN
9784569769592
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「魔性 (PHP文芸文庫)」のおすすめレビュー

平凡な女性に起こった悲惨な転落劇。「すべてはあの男の魔性のせいでした…」

『魔性』(明野照葉/PHP研究所) 「理想の彼氏って、どんな人?」そう聞かれたら、多くの女性はやさしくて誠実で自分を大切にしてくれる人と答えるだろう。もしかしたら、それプラスお金もあればいうことなしと答える人もいるかもしれない。だが、どれだけ理想像を心の中に描いていても、どういうわけだか「惹かれてはいけない悪い男」に焦がれてしまうことがある。『魔性』(明野照葉/PHP研究所)は、そんな恋愛の怖さを改めて考えさせられるサスペンスだ。    コンピューターのアプリケーション会社でソフトの飛び込み販売をしている早川志穂子は、どこにでもいそうな平凡な女性。だが、生真面目な父への反抗心から既婚者の彼氏・西山と付き合い、元彼とはセフレのような関係を続け、奔放な関係を楽しんでいた。    そんな志穂子の運命を変えるきっかけとなったのは、飛び込み営業中に偶然親しくなったアポローニャ企画という会社。社員とも仲良くなった志穂子は彼らが昔、結成していたバンドのライブ映像を見せてもらい、そこに映っていたボーカルの永山晃というひとりの男性にくぎつけとなった。晃は永山特殊塗…

2019/12/22

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魔性 (PHP文芸文庫) / 感想・レビュー

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よつば🍀

明野照葉さんの文庫書き下ろし作品。タイトルから魔性=女性をイメージしていたが本作は魔性の男・永山晃に惹かれ落ちて行く女性・志穂子の物語。うーむ。元バンドのボーカルで、今は不動産業を営む晃。ちょっとばかり顔と声が良いだけで魔性の要素が全く感じられないのが残念。怪し過ぎる言動に加え、どこからどう見てもクズ男。周囲の反対を押し切りこんな男に惹かれる志穂子の気持ちが全く理解出来ない。プロローグで昭和23年の東京が描かれているのでオチは想像出来たが、ラストでスッキリ繋がった。サスペンスから最後は家族小説の様な趣に。

2019/10/25

たぬ

☆4.5 コネ入社の会社を2社連続で1年で辞め、元彼氏はセフレで現彼氏は妻子持ちな早川志穂子(20代後半・父がウザい)にドン引き→「クズ」なんて呼称すらかわいく思えてくる永山晃と楢橋が人非人すぎてリアルに吐き気→ソープどころか東京湾どころか死ぬよりひどい目に遭わされる未来しか見えず心拍数上がる→父娘の愛情に涙がホロリ。プロローグでシゲの姓が伏せられていたのはそういうことだったのね。

2023/02/10

まるるこ

自由奔放なわがままお嬢の志穂子の恋愛物語は、ふ~~んって感じで面白くもなかったが、楢崎が関わって、晃が豹変して、転落していく過程や、逃げだすあたりはどきどきして面白く一気読み(私って、性格悪い?) 晃のどこがよいかわからない。スーツの裏地が鶴の刺繍って、いい年こいてヤンキーかい??と、思っちゃったし、女性を隷属させて、あれこれ指図して、言いなりにさせる男なんて、ハア??っって感じ。口のうまい、押しの強い男には、だまされる女って多いんだね。 でも、するする読めて、面白かったです。

2020/03/14

えいなえいな

普通の女性が一人の男にのめり込みすぎた結果、どんどんと転落して行くストーリーでした。途中なんとか逃げるんですがどうやって逃げ切るのかな、と心配になっていると、なるほどそういうことか、という展開に。あまり考えずに読んでいたのでちょっと意表を突かれました。突然どこかのサイトのオススメに出てきたので読んでみましたが、面白かったです。

2021/09/16

スエ

(どストライク。直球ど真ん中) 昔のバンドのDVDを見て、晃に一目惚れした志穂子。 それがまあ、ひどい男で。 ひと回り以上年上で、バツイチ。愛人多数。生活費もロクに入れないくせに束縛が凄いトンデモ男。話す言葉もなんだか芝居じみている。 とても魅力的で、一番楽しい時期を失ってしまった志穂子がひたすら哀れだ。

2020/03/02

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