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白村江 (PHP文芸文庫)

白村江 (PHP文芸文庫)

白村江 (PHP文芸文庫)

作家
荒山徹
出版社
PHP研究所
発売日
2020-01-10
ISBN
9784569769820
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白村江 (PHP文芸文庫) / 感想・レビュー

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岡本正行

かなり以前に読み終えた本であることに読み始めてから、気づいた。まさに再読本である。筋は、解っていた、古代の朝鮮半島、朝鮮でも高麗でもない、それ以前の、今の韓国、それを新羅、百済、そいて高句麗とそれぞれの文化、民族で分かれていた。昔の日本は、その一部を日本の領国ともしていた。むしろ日本のルーツかもしれない、なんせ日本も文明的には未開な時代、朝鮮半島から文明を持った人々が移住して、それなりの地域連合もあった。それを流れにした歴史小説だ。二度目でも面白いといえば面白い。フィクション面が大きい。そうしたもの。

2024/01/05

レアル

なるほど~。白村江の戦いをこういう解釈をするのか?と著者の想像力というか、小説力に驚きと納得した本かな。大国や三韓を情勢を丁寧に描きそこに日本の登場人物を加えた力作。私が大好きな古代という時代でしかも大好きな入鹿も登場する小説なら読むしかないでしょ!と思い読んだ。タイトルの『白村江』も私たちの時代は「ハクスキノエ」と習ったけど今は「ハクソンコウ」と読み方が違う。小説の中でも私たちが習った時代のものと読み方が違い、その読み方に戸惑ったけど楽しい物語だった。

2021/07/08

巨峰

白村江に至るまでの朝鮮三国と我が国の関わりを人物を通しながら描いた大作。この時代の小説は数がないので興味深かった。けど、この小説のオリジナルな部分は、流石にこの時代の異国同士が、そんなには連携できないよなと思ってしまう。

2021/02/20

ひろし

白村江の戦いを題材に、古代の朝鮮半島をめぐる倭国、新羅、百済、高句麗、唐各国の思惑と動きを各国の王族などを登場人物にダイナミックに描き出している。日本と新羅・百済の関係、白村江での撤退など、歴史上の「不自然な事実」に独自の解釈を加え、それがストーリーと一致し説得力を持ってなるほどと思わせる。合わせて著者の作品に見られる幽玄の世界も垣間見える。東アジアの端といえ、古代の方が今よりも国際情勢に敏感で能動的だったのかもしれない。

2021/06/26

ピップ

飛鳥時代の戦争「白村江の戦い」の話。結末が分かってる歴史小説ですが、時代と内容がとてもおもしろくて良かったです。この時代のことは蘇我入鹿って名前が変、程度にしか知らなかったので「大化の改新」のことがなんとなくわかってよかった。通説とは異なる内容だったのかもしれませんが、ロマンがあります。しかし国のトップって、ある意味非情で自らの手を汚すことを躊躇しない人じゃないとやっていけないんだろうな。厳しい世界だ。

2021/09/13

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