日本はなぜ世界でいちばん人気があるのか (PHP新書)
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日本はなぜ世界でいちばん人気があるのか (PHP新書) / 感想・レビュー
Miyoshi Hirotaka
オスマントルコの軍艦エルトゥールル号遭難の救援活動、日本統治時代の台湾にダムを造った八田與一、ウズベキスタンにナヴォイ劇場を建てた抑留者。国内では無名の「地上の星」たちが学校で教えられ、語り継がれている。その結果、わが国は、「世界に良い影響を与えている国」のトップクラスにランクされている。二千年近い歴史の中、大規模な内戦がなく、侵略の危機も蒙古襲来、黒船、大東亜戦争の敗北の3度だけ、政体は変わったが国体は不変。一定の方向に文化が積み上げられ、独特の精神的気質を形成。これを次世代に引き継ぐのは我々の義務だ。
2014/04/23
ジェンダー
日本の良さとは海外に出て始めて良くわかると言うけれど自分の国の良さを知らないのは日本人なのかもしれない。海外に向かってこういう事をしてきたというのを外に向かってアピールする必要はないけれどせめて国民には知る必要がある。こういった事を本で読んで知るというおかしさがある。作者は旧皇族だからそこ天皇への忠節心と言うか子供の頃から教えられてきたからこそたくさん知っているしこういった事を発信し知ってもらおうというのを感じる。本来は学校教育の中で知る必要な事ばかりだと思う。自分達でもっと学んで行かないと思う。
2014/06/12
Willie the Wildcat
日本の魅力とは何か。近代化により得たものと失ったものを理解したうえで「日本、日本人とは?」を問い直すことができるといいのかもしれない。印象深いのは「和製漢語」の多さ。自身の知識不足を改めて思い知らされた気もした。著者の論点とは多少異なるが言葉を大切にしたいなぁと感じる。北野氏の「お金を貯めて買う楽しさ」も心に残る。多少偏った論点が無きにしも非ずと感じるが、昨今の政治などを考えると日本人としてのルーツを見直すきっかけになる一冊かもしれない。
2012/04/25
五右衛門
読了。説得力あると思いませんか?あると思います。色々な事例を持ってだからですよねと。けれど一番感じたのは現在の(私たち)日本人の何と不甲斐ないことかと…明らかに豆腐の上に立ち何時崩れてもおかしくない土台しかありません。今からでも遅くないと自分に言い聞かせてもう一度日本人としての誇りを取り戻したいと思いました。格好良い爺になりたいですものね。
2021/06/17
うりぼう
2012年10月22日の喜多川泰先生の講演会で紹介があり、会場で購入。外国から見た日本の評価は、一部の国の情報しか伝えないマスコミとは大差。日本が江戸時代まで、これほどの傑出した技術と文化を育んだのは、平和な時代が長かったことが大きいと思う。この本を読んで、戦いによる疲弊が、どれほど人類にとってマイナスかを思い知らさせる。そして、厳しい自然と美しい四季に恵まれたことで、自然に抱かれた「人」という形で日本人に自分を等身大で見る力を与えたと思う。私達にとって、当り前であった奇跡の事実を再構築する努力をしたい。
2012/10/28
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