すべては相手を敬う気持ちから。理由とともに解説する、知っていて損はない日本の礼儀作法
『日本の礼儀作法 宮家に伝わる7つのおしえ』(竹田恒泰/マガジンハウス)
『日本の礼儀作法 宮家に伝わる7つのおしえ』(竹田恒泰/マガジンハウス)は、言葉・食事・人付き合い・お金などについて、日本の礼儀作法をレクチャーする一冊だ。著者の竹田恒泰氏は明治天皇の玄孫で、小さい頃から厳しいしつけのもとで育ってきた。当然、礼儀作法には詳しい。そんな竹田氏が、日本人なら知っておくべきとされる礼儀作法の数々を、なぜそうするのかという理由も含めて記している。
まずは、身近な例からひとつご紹介しよう。
客先の会社や人の家を訪問する際、約束の時間の前に到着するのがいいのだろうか? それともぴったりの時間に着く方がいいのだろうか?
会社の場合なら、相手の仕事を邪魔しないように約束の時間ぴったりに着くのがよいとのこと。人の家なら、訪問先の家がこちらの訪問のために何らかの準備をしている可能性を思い、時間より5分ほど遅れてチャイムを鳴らすのがよいそうだ。外での待ち合わせならば約束の時間より少し早く着くように心掛けるべきだが、相手先を訪れる時は時間より早いのは避ける方がよく、…