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学校では教えてくれない世界史の授業

学校では教えてくれない世界史の授業

学校では教えてくれない世界史の授業

作家
佐藤賢一
出版社
PHP研究所
発売日
2018-09-22
ISBN
9784569841533
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学校では教えてくれない世界史の授業 / 感想・レビュー

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HMax

「~なんですね。」が多すぎなんですね!今までの世界史は完全に西の目で学んでいたんですね。ギリシアの有名なサラミス海戦と300、いずれもペルシアを何とか追い払った戦いだったんですね。フランスの波に乗ったるカールマルテル(732年)、パリと目と鼻の先のトゥール・ポワティエでの戦いもイスラムからの防衛線ですね。イスラム・ペルシアは偉大なユニバースだったのに矮小化されて教えられていたんですね。文章は鼻につきますが、小ネタ満載。クレオパトラが実はギリシア系でカエサル・アントニウスとギリシア語で話していた。

2019/04/13

hk

「アメリカ大陸侵略はレコンキスタ後の失業対策」「ルネッサンスの本質はアジアへのキャッチアップ(表立って先進国アジアへの追随と書くのは癪である。そこで過去の欧州にギリシャやローマという優れた文明があり、そこに回帰しようとしたら楽々とアジアを凌駕できたという物語化=ルネッサンス)」「明治維新の段階において日本はシナ、インド、ロシア、オーストリア、フランスに次ぐ第六位の人口大国■これが植民地化されなかった大きなファクター」「古代ローマは滅んでいない~後世の歴史家による印象操作~」などなど各論では読みどころあり。

2019/01/11

イトノコ

西洋歴史小説の第一人者、佐藤賢一氏による世界史。世界へ拡大する意思、帝国のシステム、一神教の3つの要素を備えた文化圏をユニヴァースと定義し、西、東、イスラムの3つのユニヴァースの関わりから世界史を読み解く。やや強引、粗い箇所はあるが、この骨格に細かい事件を当てはめれば理解が進みそう。「西世界のキリスト教、東世界のギリシア正教がそれぞれ民主主義・資本主義と共産主義に入れ替わった」「建国後のアメリカ、維新後の日本は西世界に自然に加わった」「戦後の中国は世界へ拡大する意思を得て東世界に加わった」のくだりは納得。

2018/11/02

チャッピー

西世界(西欧)・東世界(東欧)・イスラム世界の3つに括って古代から現代までの歴史が 1冊にまとまっている。教科書的なものだとひとつの地域の歴史の筋道は追えても他の歴史との繋がりがわかりにくいと思う。ここでは、3つの世界がそれぞれ発展しつつ他地域とどう関わっていたのかがすごくわかりやすい。ギリシャ・ローマの覚えにくい人名も、時に映画『300』『グラディエーター』など引き合いに出しているのでイメージしやすく、イスラム世界も成り立ちから詳しいので現代の紛争にどう繋がるのか分かりやすかった。

2018/11/15

ぷるっちょ

現実の世界史は同時並行的に様々な出来事が雑多に起きているが、本書は『ユニヴァーサル・ヒストリー』(世界を統一する事をめざしている勢力の歴史)の視点を持つ事で世界を理解しようという試みている。ユニヴァーサルヒストリーは西世界(ヨーロッパ)&東世界(東ローマ帝国)&イスラム勢力の3つで、アレクサンドロスの東征から東西冷戦まで3つのユニヴァーサルヒストリーを軸に分析されていた。しかし、作者自身が、所詮「見方の問題」に過ぎず、限度を超えた事象が起きれば現在を理解する事も未来を予想する事も難しいとも言ってる。

2021/03/24

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