京都・梅咲菖蒲の嫁ぎ先 (PHP文芸文庫)
京都・梅咲菖蒲の嫁ぎ先 (PHP文芸文庫) / 感想・レビュー
本詠み人
久しぶりの望月麻衣さんの新作の舞台は大正時代。四神の力を持つ「神子」となれば、庶民から爵位のある人になる...という世界で、主人公の菖蒲は名家の令嬢で初恋の許嫁の元へ嫁ぐための花嫁修業に余念がない。異能を持つ拝み屋さんシリーズが終わったから、その代わりとなるのかと思いきや単発なのかな?許嫁のお花畑な感じと周囲のドロドロっぷりが何とも違和感を醸す不思議な物語でした。
2023/11/30
はにこ
こういう一般人とは違ったお家柄、しかも大正時代なので、私の物差しでいうのもなんだけど、一目見ただけで邪険にされてもずっと好きみたいのが謎だった。あの家の人間も蓉子と撫子以外クズっぽいし。立夏もそんな小説褒められたくだいでコロっとだなんてちょろいな。。他のシリーズと違って登場人物が好きになれなかった。
2023/09/19
ひさか
2015年4月〜2016年4月エブリスタ投稿の花散る桜の園を改題、大幅な加筆修正の後、2023年5月PHP文芸文庫刊。大正時代の京都に白虎、青龍、玄武、朱雀、麒麟、斎王、と呼ばれる能力者が登場する恋愛ファンタジーだが、紆余曲折ありのくねくねした展開で、あまり共感できなかった。残念。
2023/07/31
はなりん
大正時代の京都。10歳の時許婚の立夏を見てからずっと恋焦がれて、16歳でお嫁に行くのを楽しみにしていた菖蒲。15歳で突然嫁ぎ先に行く事になり、立夏と再会するも、冷たくあしらわれる。恋愛では、政略結婚結婚からの王道展開。そこに、不思議な力のお話が絡んできて、楽しめました。兄があんな形で絡んでくるとは。また、その想い人も。きれいに終わっているので、続きはないかな。
2023/09/23
よっち
四神の力を持つ『神子』が存在する大正時代。幼い頃、許婚として紹介された京都の桜小路家の御曹司・立夏に一目惚れした曰くつきの梅咲家の令嬢・菖蒲が、成長して憧れの立夏と再会する和風ファンタジー。立夏を一途に思い続けて、十五歳で婚姻の準備のために東京から桜小路家へ越してきた菖蒲。その想いを信じられず、冷たい瞳で彼女を拒絶する立夏。両家の事情や複雑な因縁もあって、なかなか壮絶な展開でしたが、だからこそ変わらない真摯な想いが少しずつ二人を変えてゆく中で、本当に大切なものは何かを見出してゆく結末はとても良かったです。
2023/05/09
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