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漂流家族 (双葉文庫)

漂流家族 (双葉文庫)

漂流家族 (双葉文庫)

作家
池永陽
出版社
双葉社
発売日
2016-03-10
ISBN
9784575518726
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漂流家族 (双葉文庫) / 感想・レビュー

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おしゃべりメガネ

久しぶりに読んだ池永さん作品です。やはりタイトルに’家族’とあったら期待してしまいます。とにかくありとあらゆる環境にあり、色んな視点で綴られる様々な家族の物語です。全体通しての印象は正直ほっこり感よりは、なかなかヒヤッとするちょっとしたホラーな感じがする作品も少なくないかなと。人間それぞれが潜在的に隠し持つ猜疑心みたいなモノをサラッと出してくる描写は驚きです。人を信じることの大切さ、そして難しさが身にしみてきます。時には知らなくてもいいことを知らないでいて、知らなかったふりをするのも必要かもしれませんね。

2018/05/03

じいじ

 漂流する家族の8短篇集。”言い得て妙”のタイトルです。3・40頁の短い物語のなかに、我々一人ひとりが生活していく日常で、ともすると忘れている家族、夫婦の機微について考えさせてくれる話で面白かった。思いっきり楽しませていただきました。父と娘家族を描いた【父の遺言】が好い。娘の結婚話と同時に、父親の再婚話が…。どうせ、この家の財産目当てよ、と認めようとしない娘。この結末が、とても素晴らしいです。それまでに鬱積したモヤモヤをきれいに拭ってくれます。何をおいても、おススメの本です。

2018/07/08

ふじさん

「紅の記憶」「薄いカツレツ」は、人間の業を見事に描き、最後に意外なラストが待っている。「バツイチ」は、自身の再婚と息子の問題で揺れる母親の微妙な心理を描いた作品。「十年愛」は、年上の女性に恋した少年の10年後の結末を描いた作品。様々な家族の情景を丁寧なタッチで描いた短編集。家族の在り方を考えるきっかけとなる話が満載。

2021/05/24

まさきち

父の再婚相手やコスプレ好きの愛人、かつての憧れの年上の女性に失踪した最愛の夫と浮気を疑われる同年の女性など、様々な形の”家族”との間で交わされる葛藤と気持ちの落ち着け方を描いた短編集。そして結末も一件落着から新たな疑惑が湧くものなど多種多少なものがあり楽しめた一冊でした。

2022/11/17

はつばあば

結婚していようがいよまいが、夫婦に子供がいないとか、嘆く事などありゃしない。人が一生を終える間、何があるかわからん。それこそ、この親の子としてと産まれた事、大人になって選んだ男・・結婚したか愛人になったかはその女性の選んだ道。こと浮き沈みのある人生とお金に関して、嫁も娘も社会の戦士として強くなる。それにしても一番最後に「バツイチ」なんてもってこられたら男に対する怒りとバカな女に対する怒りで・・瞬間湯沸かし器のようなレビューになってしまった(^^;。30代40代の女性の皆さんに味わって読んでもらいたいです

2018/05/04

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