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ミツバチのキス 1 (アクションコミックス)

ミツバチのキス 1 (アクションコミックス)

ミツバチのキス 1 (アクションコミックス)

作家
伊図透
出版社
双葉社
発売日
2009-01-28
ISBN
9784575835748
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ミツバチのキス 1 (アクションコミックス) / 感想・レビュー

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ぐうぐう

打ちのめされた! 触れることで人の意識や記憶が読み取れるという設定は、『七瀬シリーズ』や『デッド・ゾーン』の昔からあるが、この著者は、既存の名作を単純になぞるだけの作業に陥らない。見えることで知らなくてもいいことまでわかってしまう、その残酷な能力により孤独を強いられる女性の悲哀を、とてもとても丁寧に描いている。しかも、この手の物語にはお約束の国家機関も登場するが、作者の興味はそこにはなく、機関に属する中年男の心情に寄り添っていく。人物造形もさることながら、名ゼリフ連発のネームにも圧倒される。傑作だ!

2009/05/11

tomo*tin

触れるだけで、その人の全てが分かってしまう少女と、その少女に関わる大人たち。「真黒が皮膚の内側に染み渡っていく感じ」という言葉の持つ孤独さと残酷さ。唯一の救いは、そんな状態の中でも彼女が「スレていない」ところ。あとは結構オッサンがいい味を出している。続きが楽しみ。

2009/04/29

ケイティ

「出来事の意味は常に後からやってくる。意味ってのは起きてる時には判らないものなんだ」。混沌とした物語の中で、駿河さんの言葉が響きました。

2010/08/01

茶ま太

触れた人物の現在過去未来あらゆる秘密が見えてしまう少女と、その能力を狙う国家組織の調査員を中心に話が進む。サイコメトリーものの常として"人間の黒さ"にテーマがあるため鬱々とした感じだが、たまに見せる主人公の妙な明るさとオッサンのかっこよさが、暗いだけではない読み応えを提供している。絵とセンスは五十嵐大介さん+松本次郎さん/2って感じ。続きが楽しみ。

2009/03/28

gachin

やっぱりこの人の作品はハードボイルドで良い。ハードボイルドの正体は「私ちゃんだって辛いんだよ!」と言ったり、自分を(受容せずに)肯定したりしないことなんだな。/「このひとはただ強いだけの人じゃない」という台詞が良かった。/ 自決が武士の名誉だったけど、「凡夫の自決が傲慢」という指摘がそれと背中合わせのロジックだったのが面白かった。言われてみればそうだった。

2021/10/18

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