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ルーザーズ~日本初の週刊青年誌の誕生~(2) (アクションコミックス)

ルーザーズ~日本初の週刊青年誌の誕生~(2) (アクションコミックス)

ルーザーズ~日本初の週刊青年誌の誕生~(2) (アクションコミックス)

作家
吉本浩二
出版社
双葉社
発売日
2018-12-28
ISBN
9784575852493
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「ルーザーズ~日本初の週刊青年誌の誕生~(2) (アクションコミックス)」のおすすめレビュー

モンキー・パンチの『ルパン三世』を生んだ「漫画アクション」に、あの人気作が38年ぶりに復活!『気分はもう戦争』が描く荒唐無稽&リアルな架空戦記

『漫画アクション No.9 2019年5/7号』(双葉社)

「漫画アクション」がいかにして誕生したかを克明に描き出したマンガ『ルーザーズ~日本初の週刊青年漫画誌の誕生~』が、再び注目を集めている。というのも、4月11日に81歳で逝去したモンキー・パンチ氏の『ルパン三世』の連載がスタートしたのも「漫画アクション」で、『ルーザーズ』には、モンキー氏の才能を編集部が見出し、連載がスタートするまでの貴重なエピソードが描かれているからだ。

 そんな「漫画アクション」(双葉社)で1980~81年に連載され、単行本は40万部を超えるヒットとなった作品がある。『気分はもう戦争』(原作:矢作俊彦、作画:大友克洋/双葉社)だ。もう40年近く前の作品だが、いま読んでも面白い。

 物語の舞台は米ソ冷戦の渦中ではじまった中国とソ連の戦争。“趣味”や受験の失敗を理由に、戦争に参加する日本の若者たち。世界の行方を左右する戦争を描きながらも、そこには正義の高揚も、感動的な犠牲死もなく、あっけなく死んでいく人たち……。作品全体にはこの時代の若者のしらけた空気が漂っているし、壮大な戦争…

2019/4/24

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モンキー・パンチ氏に捧ぐ「ルパン三世(PART1)」全話放送&貴重な「パイロット・フィルム」大公開!

 映画を愛する人たちのために、素晴らしき名作の数々をお届けする名画チャンネル「シネフィルWOWOW(BS252ch)」。そのコンテンツのうち、日本が世界に誇るアニメ映画の名作を放送しているのが「世界がふり向くアニメ術」である。本編に加え、研究者の解説やスタッフインタビューも楽しめる人気番組だ。そして6~8月は特別編成として、3カ月連続で「日本アニメ史に残る3大名作」がオンエアされている。

■超名作の誕生

 6月の作品は「ルパン三世(PART1)」。1971年に登場した記念すべきTVシリーズの第一作目(全23話)が、6月2日から毎週日曜の20時50分から放送されている。また、ニュースでも取り上げられたのでご存じの方も多いと思うが、2019年4月11日に原作者であるモンキー・パンチ氏が逝去されており、この放送はその追悼としての意味も込められている。

原作:モンキー・パンチ ©TMS 

 では、『ルパン三世』を生み出したモンキー・パンチ氏とはどのような人物だったのか。実は、若き日の氏を知るにはうってつけの漫画が存在する。それが『ルーザーズ~日本初の週刊青年漫画…

2019/6/14

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ルーザーズ~日本初の週刊青年誌の誕生~(2) (アクションコミックス) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

トラシショウ。

「既存の言葉が綺麗に洗練されていく中で、「漫画」だけが変えようがなかった。「コミック」や「劇画」もやっぱりそぐわない訳で、結局「漫画」が世界共通語になっている訳です」。汗と涙と。加藤=モンキーパンチに続く二本目の柱・吉元正(バロン吉元)が双葉社を訪れ、二人を含む青年向けの増刊は売り切れ続出。遂に日本初の週刊青年漫画誌創刊に向けて清水=ブンちゃんが動き出す。ガミやんとツツミ、同じ双葉社の負け犬同士に声をかけ、敗れれば退社も辞さぬ覚悟で社長に直談判をかけ、東奔西走する若き編集者達に滾る(以下コメ欄に余談)。

2019/01/19

kokada_jnet

アクション創刊前の、双葉社での編集者たちの群像劇になっているが。編集者たちのキャラがあまり立っていない。漫画家の先生たちのエピソードがほしかった。エンディングで、のちの漫画家・二階堂正宏先生が、新人編集者として登場するのに、驚いた。

2019/08/22

kei-zu

2巻に入り、いよいよ「漫画アクション」刊行に向けた動きが。漫画の背景に描かれる昭和の景色が、あらためて同誌の先駆性を感じさせる。 モンキー・パンチやバロン吉本への「16ページで何か描いてこい。自由に何描いてもいいぞ!」。言われた方はびっくりだろうが、編集長も生半可な覚悟ではない。 その覚悟は、日本の出版史、いや文化すらも大きく変えていくのだ。

2021/02/18

プロムナード

いよいよ新雑誌の創刊というところで、また一段と面白くなってきた! この世にまだない価値を生み出そうとする清水さんの情熱と苦悩にぐっとくるし、それに応えるマンガ家、それを支える編集部員らが徐々に集まってくるというのは、まさに七人の侍的なエンタメの王道。これはもう、つまんない訳ないですね。

2019/01/26

3.5 新刊読了。モンキーパンチとバロン吉元という二本柱を迎えて、新雑誌である「漫画アクション」を創刊するため本格的に始動する。その仮定で編集部員を一から集めていくのだが、これが部活ものの部員を集めていく様にも似て面白い。巻末のバロン吉元のインタビューもあるように、しっかりと取材をして複数の視点から出来事を描いているので、単なる社史にとどまらない深みが感じられる。この辺りはさすがこの作者だなーという感じ。

2019/01/23

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