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カワセミ都市トーキョー: 「幻の鳥」はなぜ高級住宅街で暮らすのか (1049;1049) (平凡社新書 1049)

カワセミ都市トーキョー: 「幻の鳥」はなぜ高級住宅街で暮らすのか (1049;1049) (平凡社新書 1049)

カワセミ都市トーキョー: 「幻の鳥」はなぜ高級住宅街で暮らすのか (1049;1049) (平凡社新書 1049)

作家
柳瀬博一
出版社
平凡社
発売日
2024-01-17
ISBN
9784582860498
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カワセミ都市トーキョー: 「幻の鳥」はなぜ高級住宅街で暮らすのか (1049;1049) (平凡社新書 1049) / 感想・レビュー

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榊原 香織

都心にカワセミが帰ってきたのは1980年代。 高級住宅街に住んでるのは、湧き水があるから(昔のお屋敷町)

2024/04/25

はるわか

1950年代後半から80年代にかけて高度成長に伴う公害と家庭排水によってカワセミは東京都心からいったん姿を消した。2023年現在カワセミは東京に戻ってきている。都心のあちこちに。カワセミが暮らす街は東京屈指の高級住宅街ばかり。カワセミと人間は同じ地形が大好き。その地形とは湧水がつくった小流域源流の谷である。東京の台地エリアには湧水がつくった谷地形が無数にある。地下水が豊富な武蔵野台地の特徴。川が台地を削り、崖ができる。その崖から湧水があふれる。さらに谷を刻み、新しい小流域を形成し、都市河川の支流となる。

2024/02/27

とりもり

基本的には著者のカワセミ観察日記。一度河川の汚染で「幻の鳥」になって、その後都心に回帰してきていることはカワセミ好きなら周知の事実。コンクリート水抜き穴を営巣に活用していることも先行研究あり(まさかのサーヤ…)。カワセミの営みはとてもカワイイけど、「高級住宅街で暮らす」はちょっと言い過ぎでは。都市型の河川をもう少し自然に近づけて、より水辺を満喫できるような都市計画を推進して、その景色にカワセミが溶け込むような未来を期待したい。廃棄された自転車にとまっているカワセミはあまり見たくないな。★★★☆☆

2024/04/23

Go Extreme

カワセミ都市トーキョー:生きのだらけの都心 コンクリートジャングル 小さな川の源流 都心≒小流域の集合体 カワセミとは:宝石より美しい 公害→幻の鳥 神田川・東京の自然破壊史 東京カワセミ日記 新しい野生の一部・東京のカワセミ─餌は外来生物 巣はコンクリート水抜き穴 高級住宅街ー古い野生:小流域源流の谷 住宅街リスト バイオフィリア 渋谷川 明治神宮・竹下通 麻布・天現寺 新しい野生と古い野生:コロナ→環世界にカワセミ 都市河川の変遷 都市と自然対立せず 皇居の存在 新しく豊かな生態系 まちづくりの先生

2024/03/03

Kazuo Ebihara

本書は、2021年から2023年にかけてのカワセミ観察日記である。清流に住む鳥と思われていたカワセミが、今日、東京23区内の各所に生息している。1980年代以降、東京の河川や湧水池は綺麗になり、カワセミが確認されるようになった。著者の観察によれば、都内のカワセミは川や池にいるシナヌマエビやアメリカザリガニ、ボラなどを狩りながら、 コンクリ壁の穴に巣を作り、子育てをしている。東京の都市開発と自然との共生、新たな野生の復権について論じた。少年少女時代、ファーブル昆虫記や動物記に熱中した方には絶対のお勧めです。

2024/01/21

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