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ウルトラマンがいた時代 (ベスト新書 403)

ウルトラマンがいた時代 (ベスト新書 403)

ウルトラマンがいた時代 (ベスト新書 403)

作家
小谷野敦
出版社
ベストセラーズ
発売日
2013-04-09
ISBN
9784584124031
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ウルトラマンがいた時代 (ベスト新書 403) / 感想・レビュー

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月讀命

小谷野敦さんは1962年生まれだから私と同い年だ。『ウルトラマンがいた時代』という題名の本であるが、人生で一番社会の影響を吸収し易い小学校時代の思い出を回想している本である。著者が思い出した順に、てんこ盛りに積んだという印象は否めないが・・。ウルトラマン、ウルトラセブンは再放送を、帰ってきたウルトラマンは,金曜夜7時に放送されていてよく見たもので懐かしささえ感じた。著者は、他に『日本人のための世界史入門(新潮新書)等も書いており、読ませていただいたが、こんな内容の本を書いても印税が入るとは羨ましい限りだ。

2015/02/25

さよならキダ・タロー・寺

新年最初に読んだのは小谷野敦のこの本。巨大ヒーローものの特撮を中心とした、当時の子供向けドラマの本。分析ではなく長い思い出話といった感じ。私は小谷野ファンなので楽しく読んだ。私は小谷野敦より一回り程年下だが、この本で扱った番組の半分以上は再放送で見たので懐かしく、自分の忘れかけていた記憶を思い出したりした。サブカルを過大視したり深読みしない所に大いに共感。久しぶりに怪獣図鑑を眺めたくなった。

2014/01/05

ホークス

特撮巨大怪獣・ヒーロー物を偏愛する著者とは1才違いなので、近い体験をしている。特撮愛の遍歴に家庭の事情や幼少期の屈折を織り交ぜてあり、爆笑したりしんみりしたり。作品はあくまで自分の感性で評価し、世間の動向など蹴飛ばす所は爽快。又、1960〜70年代の下品さや暗さが、良い悪いではなく「子供の見た現実」として再現されていて素晴らしい。「帰ってきたウルトラマン」の話にシャイな著者の信念を見た。被差別者側に身を置いて差別者の糾弾に充足するのではなく、人間の残酷さを知りながらも人間の意志の力を信じることだ。

2016/02/25

showgunn

あとがきに「いわゆる『雑談』めいたものがしたい」とある通り、ウルトラマン他特撮ものについて語りつつその時代の出来事や個人的なエピソード。ダラダラと語る本で特撮好きな人は相当物足りないだろうけど小谷野敦のファンである自分は楽しく読みました。 特撮やアニメも時代と密接に関わってて、自分は80年生まれだけど確かに子供の頃は70年代を引きずったような暗さを感じることがあったよな、と色々思い出したりするのが楽しかった。ところどころに書かなくてもいいようなとても些細な母親とのエピソードが出てくるのが泣けました。。

2016/09/01

midnightbluesky

最近の若手論客が仮面ライダーで世の中を論じていることに違和感を感じた小谷野センセーが、特撮オタクであること小谷野少年に戻り純粋にウルトラマンと周辺の特撮を書いている。しかし全くもってフツーの少年時代で、どこでネガティブな学者になってしまったのかは不明であった。

2013/05/20

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