世界内政のニュース (叢書・ウニベルシタス 1016)
世界内政のニュース (叢書・ウニベルシタス 1016) / 感想・レビュー
壱萬弐仟縁
2010年初出。ヴァイツゼッカーは’63年講演でカントを引用し、世界内政という概念を用いた。ベックは社会学的意味を付与し、グローバル内政の中身を問うている(13頁原注*)。貧者は人の立場を比較可能にする情報を通じても貧しくなる(37頁)。貧困の根深さ。国家を国民国家として、社会をナショナルな社会、不平等をナショナルな不平等、民主主義をナショナルなそれとして研究(91頁)。ビーダーマイヤー:1815-48年の市民文化。小市民の日常文化(116頁訳注1)。
2015/05/07
ラウリスタ~
2009年から2011年にかけて毎月、世界の情勢を見極めるうえで重要なテーマを選んで書いている。EUがメルケル首相に牛耳られていることについてや、原発についてや、グリーン・エネルギーなどについて。環境問題について書いているところは、別にこの著者が書く必要がある内容であるとは思えなくて非常に興味が失せる。国連の存在感が減じ(というかもうないものとなっている)、G8,G20,ドイツ-フランス同盟としてのEUが実質的に世界の動きを決めていることについて。世界全体を一つの「内政」として考える試み。
2015/01/15
Hiroshi Higashino
最後のほうでまとめがあるので、そこを読んでからが良いかもしれない.社会学だけどニュースに絡んだ話題ということもあり、ある程度話しとしてはナルホドと思うところはある.ただし、自分の情報不足、知識不足のため、本当のところ情勢がどうなっていくのかわからないことだらけだ.
2019/07/18
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