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緋色のマドンナ: 陶芸家・神山清子物語

緋色のマドンナ: 陶芸家・神山清子物語

緋色のマドンナ: 陶芸家・神山清子物語

作家
那須田淳
出版社
ポプラ社
発売日
2019-09-26
ISBN
9784591163610
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【前編】朝ドラ「スカーレット」で話題! 女性陶芸家・神山清子の半生を描いた『緋色のマドンナ』作家・那須田淳インタビュー

 9月30日より放送開始するNHK連続テレビ小説『スカーレット』。戸田恵梨香さんが演じる主人公・川原喜美子のモデルは、実在する信楽焼の陶芸家・神山清子さんだといわれている。那須田淳さんが彼女の生涯をずっと書きたいと願い、満を持して世に出ることになった伝記的小説『緋色のマドンナ』(ポプラ社)。

 インタビュー後編では、清子と夫・雅也の実力、男女の価値観の違いから生じた夫婦間の歪みも明らかになる。

■自分のなかで折り合いをつけていく生き方が、未来の希望へと繋がっていく

――差別でいうと、炭鉱で働く朝鮮人に対して、清子が自分の差別意識に気づかされるところも印象的でした。朝鮮人に間違われていじめられるたび「自分は違う」と言い張ろうとしていた彼女を、当の朝鮮人の女の子が助けてくれる。それをきっかけに、自分を恥じることができる彼女というのも素敵だな、と。

那須田 これもまた連綿と続く問題のひとつですよね。最近はとくに過剰になっている気がしますが、問…

2019/9/30

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朝ドラ「スカーレット」で話題! 女性陶芸家・神山清子の半生を描いた『緋色のマドンナ』作家・那須田淳インタビュー【前編】

 9月30日より放送開始するNHK連続テレビ小説『スカーレット』。戸田恵梨香さんが演じる主人公・川原喜美子のヒントになったのは、実在する信楽焼の陶芸家・神山清子さんだといわれているが、彼女は、作家・那須田淳さんがずっとその生涯を書きたいと願っていた人物でもある。彼女の伝記的小説ともいえる『緋色のマドンナ』(ポプラ社)はどのように紡がれたのか? 神山さんの魅力とともに、その裏側を那須田さんにうかがった。

■時代の異端児でもあった父の教育が神山清子の“自由”の礎となった

――2005年にも神山清子さんの半生を描いた映画『火火』が公開されましたが、原作となった小説『母さん 子守歌うたって』の作者が、那須田さんの父・那須田稔さんと叔母の岸川悦子さんなんですよね。

那須田 淳氏(以下、那須田) はい。僕も当時、編集の手伝いをしていたので、神山さんのことは強く印象に残っていたんです。神山さんは、白血病に倒れた息子の賢一さんのため、そして他の患者さんを救うために骨髄バンクの立ち上げに尽力された方。小説も映画もその過程が重点的に描かれているんですが、僕は“神山賢一…

2019/9/29

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緋色のマドンナ: 陶芸家・神山清子物語 / 感想・レビュー

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fwhd8325

陶芸家神山清子さんは、朝ドラ「スカーレット」のモデルとされています。この著書は、上山さんの半生を描いたものです。なかなか陶芸の世界に接する機会がなく、お名前も知りませんでしたが、脚色もあると思いますが、この波瀾万丈の人生は、まさにドラマそのものです。やや駆け足で描かれているように感じ、物足りなさも感じますが、この著書を基本として、ドラマを楽しむことにします。

2019/11/17

あん

朝ドラのモデルになった『女性陶芸家・神山清子』さんの半生を描いた物語。戦後の混乱期、貧しくとも一生懸命働きながら陶芸家への夢を膨らませるものの「女には無理や」と弟子入りを断られる清子。それでも果敢に挑戦をつづけ、ついに夢の世界へと飛び込んでいく。たくさんの苦労と失敗を持ち前の行動力で乗り越えて、新たな道を切り開いていく姿がカッコよくて、私もこの行動力を見習いたいほどでした。朝ドラはちょうど折り返し地点。この先どんな風に描かれていくか楽しみです。

2020/01/10

万葉語り

朝ドラで放送中のスカーレットのモデルの神山清子さんの半生を描いた作品。那須田さんなので温かくて読みやすく一気読みができた。ドラマはどうなるのかわからないけれど、骨髄バンクにも貢献した、バイタリティーの塊のような方だったのだと驚嘆した。2019-159

2019/12/14

美月0217

朝ドラスカーレットのモデルとされている神山清子さんのことを書いた本・・ついついドラマとどう違うんだろうと思いつつ読みはじめ・・(違うとはわかっているけど・・) このご両親に育てられた清子さんなのにまっすぐ育っていくのがすごいわ~、私はきっと清子さんの兄のようにすべて両親のせいにしてしまうかもしれない・・なんでも8分にして・・というお父さんの言葉は「うん、そうしないとなあ」と思ったり・・ドラマも終盤・・どうなるかも気になる私(笑)

2020/02/10

G-dark

「いつだって腹八分目にしておけ。で、残りの二分は人に分けてやれ。それぐらいなら無理せずにできるやろ。それにみんながみんな八分目なら世の中はうまくいく」という言葉がわたしは好きです。ただ、世の中には、腹八分目以上になっても良いものが幾つかあります。その中の一つが、清子の陶芸のような「芸術」。誰かを傷つけるものでない限り、芸術はどこまでも貪欲になって良いのです。ひたむきな清子の姿が美しいです。傷付いたり、悲しむこともありますが。人間が経験する様々なことも、まるで焼きものの彩りのようなものなのかもしれません。

2020/04/29

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