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片をつける (ポプラ文庫 お 19-1)

片をつける (ポプラ文庫 お 19-1)

片をつける (ポプラ文庫 お 19-1)

作家
越智月子
出版社
ポプラ社
発売日
2023-01-04
ISBN
9784591176139
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「片をつける (ポプラ文庫 お 19-1)」のおすすめレビュー

「読み終わった後、無性に掃除がしたくなる」大掃除に役立つ情報も満載!? 読むと掃除したくなる“片づけ小説”が文庫化!

『片をつける』(越智月子/ポプラ社)

 小説家・越智月子氏の話題作『片をつける』(ポプラ社)がついに文庫化。2023年1月4日(水)に発売されることに。内容の面白さもさることながら、掃除や片づけの仕方までも教えてくれる“片づけ小説”を、この機会にぜひチェックしてみてほしい。

『きょうの私は、どうかしている』『恐ろしくきれいな爆弾』など幅広いジャンルの作品を手掛けてきた越智氏。政治をテーマにしたダーティな作風で大きな話題を呼んだ『恐ろしくきれいな爆弾』とは一転、今回の『片をつける』は“人生”がテーマのあたたかい作風となっている。

 2021年3月17日に単行本が発売されると、こちらも瞬く間に読者の間で話題となり、ネット上には「一気に読んでしまいました」「読み終わった後、無性に掃除がしたくなる」「読み終わりの爽やかさがすごく良い!」「片づけと再生の話だった…」「二人の関係性がよかったです」といった感想が続出していた。

 同作の主人公は、独身の阿紗。隣に住む謎の老婆・八重を助けたことがきっかけで、阿紗は彼女の終活を手伝うことに。阿紗は過去に生活雑貨店で働いてい…

2022/12/31

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片をつける (ポプラ文庫 お 19-1) / 感想・レビュー

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エドワード

亡き母が残したマンションの賃料で暮らす阿紗は、隣の部屋に住む高齢の女性、八重と出会い、彼女のゴミ部屋をみかねて掃除を始める。家族と無縁の二人の交流。八重は絵がうまく、絵本の朗読で子供たちを沸かせる。阿紗のクリーニングと収納力もただものではない。八重は言う、「残りの人生は、誰にも邪魔されず、自由に生きようと思った。」巻頭のトルストイの言葉「自由に生きたければ、なくてもいいものを手放しなさい。」が効いてくる。本作は高齢化社会、独身社会へ向かう今の日本の縮図だ。女性たちは、素直につながれる。問題は男性だね。

2023/11/28

penguin-blue

お隣と運命の出逢い、というのは見飽きた連ドラ王道パターン。そんな都合よく運命の人が隣に住んでるかいな、と毎回思うけどこの物語がひと味違うのは隣人が汚部屋に住む老女だということ。心ならず掃除=終活の手伝いをする羽目になる主人公、阿紗は40歳。社会と縁薄く生きてきた二人が、少しずつ心を通わせ、互いになくてはならない存在に…魔法のような奇跡が起こる訳でなく、相手を思いやることで少しずつ同じ世界が違って見えてくる。終わり方はややあっけないけれど、そこがまたいいのかも。そして掃除パートは参考にも、プレッシャーにも。

2023/05/29

みつにゃん

断捨離で部屋も心もスッキリ!読んでいても心が軽くなってくるのがわかる。ひょんなことから交流をするようになった2人。世代は違えど気持ちが通じ合う人と過ごす時間は貴重だな。…とりあえず私も断捨離頑張ろう。引っ越してまだ8ヶ月くらいだけど、服はまた増えている。先ずはクローゼットの余白を作って快適にしよう。

2024/02/03

mayu

隣に住む老婆、八重を助けた事をきっかけに八重のゴミ部屋と化した部屋の片付けを手伝う事になる阿紗。互いに愛想が無い所から始まった関係が部屋の片付けを通して一人で平気、淋しくないと思っていた気持に変化が訪れる。八重は気にかける様子はあっても、踏み込んでこない。その二人の距離感と関係性がとても良かった。思い切って捨てると見えなかったものが見えてくる。巻末の片付けレシピのしまい込んでその存在を忘れがちという所に共感しながら、二人の片付けに影響され、今一度持ち物を見直して片付ようという気持になる良作だった。

2023/03/26

ぐっち

あるきっかけから、となりの高齢女性の部屋を片付けることになった阿紗。隣人の八重は最初は迷惑な人だなとおもっていたら、だんだんいろんな面が明らかになって…ギャップ萌えでだんだん好きになっていきますね。阿紗の片づけの方法も実際に役立ちそうでよかったです。来週は実家をかたづけるぞー!

2023/02/12

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