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数えないで生きる

数えないで生きる

数えないで生きる

作家
岸見一郎
出版社
扶桑社
発売日
2021-01-31
ISBN
9784594087142
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数えないで生きる / 感想・レビュー

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ホークス

2021年刊。アドラー心理学者による人生への助言。「誰にも当てはまる一般的な人生の意味はない。人生の意味はあなたが自分自身に与えるものだ」の言葉に打たれた。自立とはこの事だと思う。「孤独は山になく街にある」という言葉も重い。完全に受容される幸せなど幻想だし、多くの人に囲まれるほど孤独は深まる。私のように空気や世間が苦手な者は孤独、という訳ではない。「老いとは新しい自分になる事」という話はとても尊い。人間はただ生きているだけで価値がある。生きている一人の人に比べ、ランク付けの尺度など何の重みもない。

2021/11/10

西

根っこは同じなんだけど、表現の仕方が少し以前とは異なっていた本作。悪い意味ではなく。たどり着く場所は同じなんだけど、読み手に想像を任せるというか、考えさせるような書き方になっているような気がした。再読して自分なりに吸収したいなと思う。タイトルにもなっている、数えないで生きるということ、今自分にとって何が本当に大事なのかということ、自分は周りの人にどのように貢献できるのかということ、もっと考えて生きていきたいと思う

2021/05/04

KAN

読書メーターで新刊本が出たら通知してほしい作家を登録できるが、岸見先生もその一人。それでも本の内容はチェックをして購入を決めるが、この本はタイトルだけ見て則購入。丁度そういう内的なタイミングに同期していたのかも知れない。眠る前に少しずつ読み進め、時には抜き書きもしながら自分を見つめる、「今ここ」の自分と作者の文章との対話のみがある、そういう読み方ができる。自分の人生を数えつつも、数えない生き方。矛盾した言葉だけど、矛盾はない。また読み返しながらしばらく手許に置いておきたい。

2021/03/06

かつみす

ポスト・コロナ時代の〈人生論ノート〉。他者との関わり、時間との付き合い、そして死との向き合いなど、扱うテーマはさまざまでも、人との比較や他者の思惑とは関わりなく自身にとっての幸福を追求しなさい、という筆者のメッセージが共通して流れている。親が子供に過度の期待をかけることの害が繰り返し説かれていて、自分の経験を顧みて大いに共感した。主張に説得力があるのは、ご自身が長く非常勤講師を勤められ、また父上を介護されたり大病で入院されたなどの経験に裏付けられているから。『嫌われる勇気』と同じく、地に足ついた好著です。

2023/07/24

おひさまリボン

日常に起こる様々なことに対して哲学者の言葉を寄り添わせ、心を軽やかにする方へ導いてくれる、中辛な大人の指南書。コロナの中しなければならないこと。感染しないさせないのための配慮は当然しなければならないが、「価値観の見直し」だと考える。。。「時」「幸福」「死」いろんな価値観がテーマになっています。こういう本は静かにゆっくり読みたい。

2021/04/11

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