「『自己責任』という言葉を他人に言うのは間違っている」『嫌われる勇気』著者に聞いた、“今ここ”を幸せに生きる方法
2013年に『嫌われる勇気』、2016年に『幸せになる勇気』を出版。「勇気の二部作」として世の中に旋風を巻き起こしたこの2冊は、現在合計部数が日本で262万部、世界では573万部を突破し、今もなお、勢いはとどまることを知らない。なぜ、ここまで世の中に必要とされるロングベストセラーになっているのか。一体どんな勇気が必要なのだろうか。
そもそも、タイトルのインパクトは強いものの、我儘で自分勝手な人生を推奨している本では決してない。むしろ、元々人の気持ちがわかり過ぎる人、自分の言葉を他人がどう受け止めるか意識できる人に向けて書いた本だと著者のひとり、岸見一郎さんは言う。自分のことは人から指摘されないとわからない。嫌われることが怖い、承認欲求が強い、対人関係に自信がない…など、薄々気づいていたことが、はっきり目の前に突きつけられるような衝撃を受ける本になっている。
さらに、この本の特徴は、心のモヤモヤがわかった状態で放り出されないこと。こうしたらいいとはっきり助言まで書いてある。本を読み終わったあとにこれまでとは違う人生を生きられそうだと思えるように…