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男の勘ちがい

男の勘ちがい

男の勘ちがい

作家
斎藤学
出版社
毎日新聞出版
発売日
2004-07-01
ISBN
9784620317014
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男の勘ちがい / 感想・レビュー

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むっちょむ

勘のいい人、センスを感じるし、ずばっと本質を突いていると思う。 でも、何故だか著者に違和感を感じ、不快に思えたからなんでかなとずっと想いながら読んでいたけど、少年Aについての記述を読んでなんとなく分かった気がした。少年Aに関する記述、確かにと思う部分がたくさんあるけど、被害者に関する配慮が全くない所、私とこの人の感性の違いがあるのだと思った。それがないだけで不快感を感じるあたり、私自身思考停止を起こしていると自覚しているけど、吉本に入って人気者とかどうとか、もののたとえと分かりつつも、不快すぎる。

2015/01/07

G-dark

著者の父が先の大戦で徴用された際、そこの軍人たちが逃がしてくれたので生きて帰り、やがて著者が生まれたということに触れて、「(中略)私は、世の中の人には二種類あると信じるようになった。事に臨んで死を賭す人と、逃げてしまえる人」と著者は語ります。そして画工ではなく「芸術家」であることにこだわる父を軽蔑し、また、「事に臨んでも逃げられる人」としての面は見習おうとした、と。しかし、逃げられる人なんているわけないと今の私も気づいている、と。著者の言う「逃げられる」とは、一体何から逃げられることなのか。気になります。

2020/03/08

K K

素晴らしかった!すっかり斉藤学さんのファをになりまして。早くに出会いたかったな。私も離婚や暴力の被害者ですが、日本の婚姻制度や性差別が大嫌いで、書かれていることに多いに共感した。サカキバラの、父性の問題に着目したのも、面白い。あまりに深すぎて、何度か読む必要あり。心理学者はかなり読みましたが、一番いい。他にもたくさん読みたい。彼のユーモアも好きです。

2016/05/18

もくたつ(目標達成)

さっぱりとした言い分で、個人の自立により人生を成り立たせるのをよしとしていると読めて、好きな本だった。本人が、エッセイとも感想文ともつかないと書くように、伝えたい柱に沿ったものでなく、個々の話題について見解が書かれていた。家族、親戚、夫婦、子供など、それぞれの関係について、「人は所詮ひとりひとり」と結論付け、親を喜ばせるや世のため人のために貢献できるはず、というのは勘違いの誇大妄想だという考え方に私も賛成で、自分も個人主義の自立した大人の人間として人との関係を作り、人生をやりとげたいと感じる一冊であった。

2014/06/07

寺島ヒロ

先に(私が)読んだ「オトコの進化論」が生物学的、文化的側面からのアプローチだとすると、心理学的、社会学的に論じたのがこちら。エッセイ風の語り口でありながら、高度成長が家族にもたらしたものや、国際社会での日本人の振る舞い、少子化、自身の終戦体験なども冷静な目で分析しており読みごたえがある。著者は「アダルトチルドレン」などでおなじみの斉藤学。

2013/11/13

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