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一億百万光年先に住むウサギ

一億百万光年先に住むウサギ

一億百万光年先に住むウサギ

作家
那須田淳
出版社
理論社
発売日
2006-09-01
ISBN
9784652077870
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一億百万光年先に住むウサギ / 感想・レビュー

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mocha

ドイツの香りのする那須田淳さんの作風が好きだ。本作は鎌倉が舞台だけど、やはり端々にドイツのエッセンス。中学三年生の翔太と隣りに住む便利屋の娘・ケイの淡い恋や、ドイツからの美しい留学生マリーをめぐる事件、ケイの出生の秘密などが、優しく洗練されたタッチで描かれる。「恋樹伝説」「星磨きのウサギ」の挿話もロマンチック。お汁粉がとてもおいしそうだった。

2016/06/04

エンリケ

中学生の淡い恋物語。でも彼らを通して描かれる大人達が本当の主人公かもしれない。ちょっとした行き違いですれ違う心。それは親子でも恋人でも同じ事。いい年をして迷走していた大人達を救うのは中学生の二人。最初は邪険だった彼女の心が、色んな事件をきっかけに徐々に少年に開かれて行く。その過程も微笑ましくて読み心地はすこぶる良かった。星磨きの兎の寓話が時々顔を出して、物語に少しく哀愁のアクセントを与えてくれる。他にもドイツの伝説やら恋の樹等魅力的な小道具が一杯。後日談を色々と想像してしまう。又素敵な作者に巡り会えた。

2015/04/27

さつき

読友さんのレビューから読んでみたくなりました。中学三年生の翔太が主人公。真っ直ぐで優しい性格の彼の恋模様に、きゅんきゅんしました。星磨きのウサギのエピソードも、ロマンチック。カレーやお汁粉など出てくる食べ物が美味しそうなのも良いです。

2016/06/24

結衣花

タイトルに惹かれて手に取った一冊。 青春ラブストーリーとして、出生の秘密を探るミステリーとして、宇宙広がるファンタジーとして…とたくさんの要素が詰まった作品。 星磨きのウサギに、夜空に煌めくアルビレオ・アルデバラン、アムゼル亭に流れるジャズ…。読み終えた後、”ドリス・デイ”の「ケ・セラ・セラ」を聞けば、もっと物語の世界観に触れられたような気がします。 もうすぐ梅雨を迎える時期に読みましたが、寒い季節に読んだらまた、違った感触を覚えるかも。 ほのぼのと切ない、素敵なお話でした。

2014/05/31

陽@宇宙望遠鏡⭐︎星と宇宙

一億百光年先に住むウサギの精霊は伝える。寂しくて眠れない夜に見上げるアルビレオ。所々に星の王子様を想起する。宇宙飛行士のウサギ。購入後積んでいたこの本。手に取るタイミング。軍手のアップリケ。私も星磨きのウサギにアルビレオを磨いて貰おう。「星磨きウサギに出会ったらその恋は本物」でも涙ぐむのは握り飯のシーン。慧のセンス、旧ワーゲン、ウサギに星、藤田嗣治。多元宇宙。お汁粉。エナメルのバレエシューズ。FlyMeToTheMoon、そして妖精。風花の中手を繋ぐ2人。素敵な物語。思春期の子にぜひ読んで欲しい一冊。

2015/01/07

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