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エーメショートセレクション 壁抜け男 (世界ショートセレクション)

エーメショートセレクション 壁抜け男 (世界ショートセレクション)

エーメショートセレクション 壁抜け男 (世界ショートセレクション)

作家
ヨシタケシンスケ
MarcelAym´e
マルセル・エーメ
平岡 敦
出版社
理論社
発売日
2019-12-18
ISBN
9784652203354
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エーメショートセレクション 壁抜け男 (世界ショートセレクション) / 感想・レビュー

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KAZOO

マルセル・エーメという名前は聞いたことがありますが作品は本格的には読んだ覚えがありません。ただ最後のこの本の表題ともなっている「壁抜け男」はアンソロジーで読んだことがありました。この本には6つの作品が収められていますが皮肉やエスプリが効いているものがいくつかあり楽しめました。またSF的なはなしもあります。

2020/02/16

keroppi

【去れ、コロナウイルス!奇妙な味海外読書会’20】「壁抜け男」というタイトルから「怪奇大作戦」を思い出してしまうが、こちらは冴えない中年男の悲哀。その他の作品どれも奇妙な味がして、読後、心がざわついてしまう。子供たちの心に寄り添う前半の作品も好きだし、庶民の不思議な体験を描いた後半の作品も好き。特に、時間のずれを旅する「政令」がいいなぁ。

2020/04/25

アナーキー靴下

まったく知らなかったエーメ、お気に入りの方の感想に惹かれ読んでみた。6篇収録。どの作品も、展開が鮮やかで目まぐるしい感覚だ。登場人物を皮肉たっぷりに評価し、唐突に役割を割り当てるようなストーリー運びながら、その役を演じさせられる登場人物の揺れる心、何とも形容しがたい丸ごとの心情のようなものが伝わってくる。特に印象的なのは「工場」で、ラストは少女漫画や少女向け小説でありそうな既視感。女の子の成長や変容を描く作品には、自分がちっぽけな子供で、世界を変えられない無力さを思い知る、というモチーフが多い気がする。

2021/06/01

帽子を編みます

ユーモア小説のつもりで手に取ったのですが、思っていたのと違った印象です。乾いた皮肉、諦めみたいなものをイメージしていたのです。もっと生々しさがありました、家庭の支配者の嫌な父、工場労働で擦りきれそうな子ども、慎ましい母子家庭の子どもの悲哀。子どもがつらい気持ち、どうしても感情移入してしまいます。かと思えば、これは現実でないとわかっていながら見る夢のような情景。こちらは大人の理想だけではいかない諦めを含んだ生活が見せる夢でしょうか。枕元に置いて、また読み返したいそんなお話たちでした。

2021/01/24

マリリン

【奇妙な味海外読書会21】表題作目的で手にしたが、すっかり虜になった。あるシーンからいきなり異世界に引きこまれる感は「祇園怪談」(森山東著)を思わせる。壁をぬけるだけでなく、生と死や世紀も超える作品が、日常を非日常に引き込んでくれる感が何とも心地よい味わい。特に気に入ったのは6歳の少女がクリスマスイブに闇を突き抜け120年前の同じ場所に降り立ち、クリスマスに元の場所に戻った「工場」と表題作「壁抜け男」。もしかしたらと思い壁を抜けてみたくなる。徐々にその力がなくなってくるのがまた面白い。

2021/04/26

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