非武装中立論
非武装中立論 / 感想・レビュー
那由田 忠
ソ連のアフガニスタン侵攻で、社会主義への信頼が地に落ちた1980年の出版。軍国主義化や軍事大国化との非難を繰り返す。その本を、北がテポドンを発射して日本が騒然となる中で復刊。最悪に備えた軍事的対応でなく、非武装という最善のシミュレーションを考えたいという意図らしい。しかし石橋さんは、憲法改正で民主主義が崩壊、自衛隊で日本を守れない、アメリカの来援を期待するのでは、アメリカの戦争に協力しないわけにいかないと。そこから非武装中立へ飛んでしまう論理で、具体的政策がないままで終わる非常に残念な本だった。
2017/12/06
M
興味深い考え方ではあるものの、前提条件が「周囲を海に囲まれた日本は、自らが紛争の原因をつくらない限り、他国から侵略されるおそれはない」という時点で、インターネットに国境のない現代には合わないよね…特にサイバー戦争においては、何もしていない町立病院すら狙われるしね。
2021/11/14
感想・レビューをもっと見る