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森の探偵―無人カメラがとらえた日本の自然

森の探偵―無人カメラがとらえた日本の自然

森の探偵―無人カメラがとらえた日本の自然

作家
宮崎学
小原真史
出版社
亜紀書房
発売日
2017-07-05
ISBN
9784750515007
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森の探偵―無人カメラがとらえた日本の自然 / 感想・レビュー

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goro@80.2

動物たちにとっては境界など存在しない。人が勝手に決めているだけだと宮崎学氏の写真を見て思う。無人撮影で写された森の生き物の姿は驚くばかり。私たちのすぐ近くまで彼らはやって来るんだね。そして死んだ姿をなぜ見ることがないのか、彼らの死は死じゃなくて巡る輪の点でしかないんだろうなぁ。あっという間に灰になるよりは彼らに食されて土に戻るのも良いんじゃないかとも思った。そんな事を考えさせられた本です。

2020/01/14

seacalf

無人カメラに写し出された漆黒の闇に浮かび上がる野生動物の姿はインパクト大。驚くのは見事な写真の数々だけではない。話がとにかく広範囲に渡ること。知られざるクマの習性、フクロウの撮影の為のネズミの飼育繁殖、送りオオカミ、全国的なシカの激増と凍結防止剤の関係、糞盆栽、九相図、被災地でのリワイルディング、房総半島のキョン、鎌倉のタイワンリスなど爆発的に増えた外来種、ロッキー山脈のコンクリゴミ箱、軍用犬等々。博識なインタビュワー小原氏の影響で壮大なる四方山話が繰り広げられる。未知なる視点や意外な話が多く楽しかった。

2017/11/13

tom

敬愛している宮崎学さんが、自分の仕事場を公開する本。さんざん苦労して無人カメラを設置(世間の写真家からは、邪道だと非難されたらしい)。そして、カメラの前に現れる動物たちを撮影。普通に生活していたら、見ることができないシーンを切り取ってくれる。そのうえで、動物の生と死、ひいては生き物すべての生と死、生き様を目の前に現せることに。ひたすらお仕事を続けていたら、そこに哲学が現れるのだなあということが読後感。そして、この哲学が嫌らしくないのがすごい。

2018/04/30

ぺったらぺたら子

超お薦め本。著者は動物と人間の間に跨って物事を見る事の出来る稀有の人。本来の自然、或いはエコロジーという言葉について考えるべし。生き、死に、再生する。それが有機。そしてそのサイクルの外にあるもの、、、、を生み出した人間の罪を知るべし。火葬という死の抽象化、いや死の隠匿は諸悪の根源かも。或いはまた、人工物も動物から見れば自然の一部であり、気が付けば、いや気が付かずに我々は素知らぬ顔の自然に飲み込まれている。そしてほら、あなたの後ろにも熊がいる!併せて川喜田二郎「鳥葬の国」もどうぞ。

2018/02/21

アヴォカド

前半はカメラや撮影の工夫話で、それも面白いんだけれど、それ以上に後半。長年の写真から読み取ったり経験からの考察に、いろいろ教えられ考えさせられる。今は人の圧や狩猟圧が減退していて、実は野の動物は里へと侵入しやすくなっているということ。動物や植物は手を入れないとどんどん侵入してくるということ。でも侵入も何も、共存させてもらう以外にないわけで。そもそも人間も動物の一種でしかないことを改めて思う。

2017/10/05

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