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バビロン行きの夜行列車 (ハルキ文庫 フ 1-1)

バビロン行きの夜行列車 (ハルキ文庫 フ 1-1)

バビロン行きの夜行列車 (ハルキ文庫 フ 1-1)

作家
レイ・ブラッドベリ
金原瑞人
野沢佳織
出版社
角川春樹事務所
発売日
2014-09-13
ISBN
9784758438483
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バビロン行きの夜行列車 (ハルキ文庫 フ 1-1) / 感想・レビュー

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ケイ

ブラッドベリのショートショート。表題作は楽しかったが、各ショートにはオチがあるのに疲れてしまった。ブラッドベリの中長編は好きなのに。ファンタジーを不気味さとロマンスで味付けした短編は嫌いでないけれど、今の私はずっぽりとはい込めるほどのページ数とそれを味わう時間が欲しい。逆に言えば、短くてもその世界観にひきこまれ出てこれないような感覚をもつものがなかったのかもしれないな。でも、短編が読みたい気分になったらまた読むかも。

2018/10/24

ユメ

私の一番のお気に入りは『目かくし運転』。物心ついた頃から覆面を外したことがない男というと、つい『オペラ座の怪人』を連想するが、こちらのミスター・ミステリアスは、自分の顔も、覆面をつけている理由も知らない。ゆえに、自分の素顔と向き合うことが恐ろしいのだ。そんな彼が、純真な少年・クィントとの出会いの末に覆面を外すと決意した理由、「人は人を変える」という言葉を何度も咀嚼してしみじみとした。彼の勇気と少年の思慮深さは、一冊を読み通した今も優しく胸に刻まれている。世界は色を持っていると実感させられる珠玉の短編集。

2015/05/22

えりか

何十年も過去から届くラブレター、ある夏の夜の目覚め、サーカスの熱狂、遠い恋人との記憶。どれも良かった。なんだかじんわりくる話も、ちょっと怖い話も、クスッと笑ってしまうような話も、どの話も最後には小さな感動を与えてくれた。哀愁と切なさがある。懐かしくて泣きたくなるような、ちょっと立ち止まって深呼吸したような。ギュッとじゃない、でもふんわりと心を締め付けるような。上手く伝えられないけれど、とにかくとても好き。特に好きなのは「夏の終わりに」夏のおわりの夜のできごと。それは冒険と甘い秘密で濃厚な香りを放っていた。

2016/07/23

絹恵

各駅停車で一期一会の旅をするようなこの短篇集に"夏の終わりに"出逢うことが出来て良かったです。夕闇に滲んで、暁闇に霞む関係に、ろうそくの灯をひとおもいに吹き消すような別離がありました。でもあたたかみを忘れてはいませんでした。そして何より、翻訳によって言葉の輪郭がよりやさしい夕焼け色を帯びているようだと感じました。

2015/08/31

KAZOO

レイ・ブラッドベリの短編集です。結構短いものが多いのでさまざまな味わいのある作品集になっています。訳がいいので読みやすい気がします。また日常のありふれた感じなどうまく描かれています。ブラッドベリはいつ読んでもあまりハズレがない気がします。

2015/01/17

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