龍の右目 伊達成実伝 (ハルキ文庫 よ 12-1 時代小説文庫)
龍の右目 伊達成実伝 (ハルキ文庫 よ 12-1 時代小説文庫) / 感想・レビュー
Die-Go
図書館本。右目を疱瘡により失った伊達政宗。その右目となりて戦国を駆け抜ける決意をした伊達成実の物語。テンポよく物語は進み読みやすいことこの上ない。成実の思いと現実が段々と合わなくなって行く様は切ない。★★★★☆
2023/02/28
金吾
自分の存在意義を悩み出奔するぐらい愚直に政宗についていく姿に家臣を超えたものを感じます。葛西・大崎一揆の部分が面白かったです。
2022/11/26
春風
黒糸縅の仏胴具足、進むを知って退くを知らぬ毛虫の前立て。伊達三傑の一人、政宗の従兄弟・伊達成実の一代記。疱瘡によって右目を失った政宗に、幼き日の成実は「俺が右目になってやる」と誓う。愚直に武で主君を支えた日々は過ぎ去り、時は豊臣の天下となり、惣無事により戦のない世の中が到来。同じ伊達三傑の一人・片倉小十郎景綱の文官としての能力に妬心を抱き、自らが掲げた右目になるという意味に惑う。成実の太平の世に生きる理由は何か?謎とされる突然の出奔を軸に、成実の苦衷が語られる。
2020/05/23
木賊
伊達政宗の重臣・伊達成実の生涯を描く。幼少期に天然痘で右目を失って以来歪みを抱えた政宗と、それを支えようとする成実。しかし戦乱の世と太平の世では求められる才能が全く違ってくる。歴史小説としては心理描写の比重が大きめで、戸惑いや葛藤が胸に迫る。凄く好き。政宗があまり魅力的な主君として描かれていないのが少し残念だが、個人的にはこのような人物像も全然アリ。
2019/07/15
ko-shin
伊達の毛虫 男の話 感動
2024/01/14
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