日本沈没(上) (ハルキ文庫)
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日本沈没(上) (ハルキ文庫) / 感想・レビュー
姉勤
経済や安全保障、そして衆愚という面で沈没しそうな現代日本。嘗て不沈空母と呼ばれていた頃の日本を舞台にしたSF。群発地震が発生する中、小笠原諸島のある島が短時間のうち消失した調査に参加した主人公は、ある秘匿されたプロジェクトへの参加を打診される。さすが、自分の想像力に自身がトラウマや鬱を発症してしまうほどの、「リアル」な描写力。本書を「絵空事」とせず、法整備、インフラ投資、国民の啓蒙に舵を切っていれば、後の阪神淡路大震災、東日本大震災の災禍を多少なりとも軽減できたのではないか。天才は忘れられても見出される。
2022/08/28
shinn
日本沈没 大ベストセラー、映画も大ヒットの時は読んでなかった。藤岡弘といしだあゆみの夜の浜辺のラヴシーンにドキドキしてた中坊だったと思う^ ^。ゴリゴリのハードSFな深海探査からそのラヴシーン〜大地震と続く冒頭はスリリングで面白い!ヒットするわけだ。
2023/04/03
V6_1800
実は日本沈没はスピリッツで連載してた漫画(一色登希彦版)しか知らなかった。日本のSFの金字塔らしいので借りてきました。小松左京作品読むのはさよならジュピター以来。50年前によくこれだけの作品が書けたものと思う。東京都全体を冷房するとか東京駅八重洲ビルの中を高速道路が通っているとか、現在でも現実となっていない未来像と、現実化しつつある3Dホログラム的なものとブラウン管が共存しているのが書かれた時代を感じさせる。
2024/01/23
奥田智徳
怖い関東大震災。下巻へ。
2022/01/03
みそ
おもしろい、けど古いSFの典型で、出てくる女性がみんな男性にとって性的な存在、娼婦か女神になっていてなんとも辛い。家、家父長制ゴリゴリの論文を国家が政策に利用するあたり、さすがに世の中の解像度が高くて感心します。下巻も楽しみ。
2023/05/18
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